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高いQ特性を備えた、車載高周波回路用インダクター独自のセラミック材料と構造を採用

TDKは、車載高周波回路用インダクター「MHQ1005075HA」シリーズを発表した。同社独自のセラミック材料と構造を採用し、空芯巻線インダクターと同程度の高いQ特性を備える。

» 2024年03月07日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 TDKは2024年2月、車載高周波回路用インダクター「MHQ1005075HA」シリーズを発表した。同月より量産を開始していて、サンプル価格は1個10円(税別)。月産3000万個体制で生産する。

車載高周波回路用インダクター「MHQ1005075HA」シリーズ 車載高周波回路用インダクター「MHQ1005075HA」シリーズ 出所:TDK

 同社独自のセラミック材料と構造を採用し、空芯巻線インダクターと同程度の高いQ特性を備える。形状は1.0×0.5×0.7mmの1005サイズで、動作温度範囲は−55〜+125℃となる。

インダクタンスレンジは1.0n〜56nHまで

 インダクタンスレンジは、1.0n〜56nHまでを用意する。従来製品と同等以上の高周波特性を有すると共に、基板曲げ応力などによる断線不具合を予防する構造とした。これにより、AEC-Q200に対応した車載グレード品となっている。

 主な用途として、車載用機器の高周波回路、スマートフォンやタブレット端末、基地局など無線通信の送受信高周波回路を見込む。

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