インフィニオン テクノロジーズは、ソリッドステートアイソレーターの新しい製品ファミリーを発表した。電力損失を最大70%抑えてスイッチングを高速化する。
インフィニオン テクノロジーズは2024年2月、ソリッドステートアイソレーターの新しい製品ファミリーを発表した。
同ファミリーは、コアレストランスフォーマー技術を採用し、電流と温度の保護機能を持つ。これにより、20倍のエネルギー伝達をサポートして、信頼性を高めた。コアレストランスフォーマー技術は、高度なバッテリー管理、蓄電システム、再生可能エネルギーといった発電システムやオートメーションシステムに適している。
同ファミリーを用いることで、同社のMOS制御型パワートランジスタ「OptiMOS」と「CoolMOS」のゲート駆動が可能になり、シリコン制御整流器(SCR)とトライアックを用いた従来のソリッドステートリレーに対して、電力損失を最大70%削減できる。また、カスタムソリッドステートリレーにおいて、1000V、100Aを超える負荷を制御可能になる。
同社のCoolMOS「S7」スイッチに適合するアイソレータードライバー製品は、光駆動型ソリッドステートソリューションと比較して、抵抗値を低く抑えたスイッチング設計が可能になるため、システムの長寿命化とコスト削減が期待できる。
さらに、全てのソリッドステートアイソレーターのように、ターンオン出力が40%削減することや、可動部がないことで信頼性が向上したことなど、電磁リレーを上回る性能も提供する。
なお、同ファミリーは同社のスイッチング製品、リニアFET製品と互換性がある。
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