ビシェイ・インターテクノロジーは、IrDA準拠の赤外線トランシーバーモジュール「TFBS4xx」「TFDU4xx」シリーズのアップグレードを発表した。20%長いリンク距離と2kVまで向上したESD耐久性を提供する。
ビシェイ・インターテクノロジーは2024年3月、IrDA準拠の赤外線(IR)トランシーバーモジュール「TFBS4xx」「TFDU4xx」シリーズのアップグレードを発表した。20%長いリンク距離と2kVまで向上したESD耐久性を提供する。既にサンプルおよび製品の提供を開始している。
アップグレードにより、115.2kビット/秒(SIR)までのデータレート、1mのリンク距離を提供。携帯デバイスのバッテリー寿命を延ばすために、モジュールはアイドル時の供給電流が70μA以下、シャットダウンモードでは1μA以下の低消費電力となっている。
両シリーズは、それぞれPINフォトダイオード、赤外線エミッタ、低電力制御ICを単一のパッケージに組み込んでいる。自社のICおよび表面エミッタチップ技術を使用していて、プリント基板の再設計を不要にしてコストを削減する。
最新IrDA物理層仕様に準拠し、下位互換性があるトップビューとサイドビューの表面実装パッケージで提供する。デバイスのパッケージサイズは、「TFBS4650」「TFBS4652」が1.6×6.8×2.8mm、「TFBS4711」が1.9×6×3mm、「TFDU4101」が4×9.7×4.7mm、「TFDU4301」が3.1×8.5×2.5mmとなっている。
動作電圧範囲は2.4〜5.5V、動作温度範囲は−25〜+85℃、RoHS準拠のハロゲンフリー品で同社の「グリーン標準」に適合する。
主な用途として、エネルギーメーターやモニター、産業用オートメーション制御、携帯電話、医療機器でのワイヤレス通信とデータ転送に適している。
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