オンセミは、低電流かつ高精度な電気化学センシングに対応するアナログフロントエンド「CEM102」を発表した。小型かつ低消費電力で、電池駆動の電気化学センサーを用いたアプリケーションに適している。
オンセミは2024年4月、低電流かつ高精度な電気化学センシングに対応する、小型アナログフロントエンド(AFE)「CEM102」を発表した。電気化学測定用の完全2チャンネルソリューションで、1〜4個の電極をサポートする。
低消費電力のBluetooth 5.2対応マイクロコントローラー「RSL15」と組み合わせて使用するように設計されている。電源電圧範囲は1.3〜1.65Vまたは2.375〜3.6Vで、1.5V酸化銀電池または3Vコイン電池1個で動作できる。
動作時の消費電流は、ディセーブルモードで50nA、センサーバイアスモードで2μA、18ビットA-Dコンバーターが連続変換するアクティブ測定モードで3.5μAとなる。これにより、3mAhの電池1個だけで、一般的な医療用ウェアラブル機器のパッチ交換周期とされる14日間の動作を実現可能だ。より大型の電池では、数年間の動作に対応する。
パッケージサイズは1.884×1.848mm。ガスの検知、食品検査、農業モニタリングなどの産業や環境向け、また医療用ウェアラブル機器向けなど、電池駆動の電気化学センサーを用いたアプリケーションに適する。
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