ローデ・シュワルツは、絶縁プロービングシステム「R&S RT-ZISO」と、MMCXコネクター付きパッシブプローブ「R&S RT-ZPMMCX」を発表した。R&S RT-ZISOは、光ファイバー給電により、測定セットアップから測定対象のデバイスを電気的に絶縁する。
ローデ・シュワルツは2024年6月、絶縁プロービングシステム「R&S RT-ZISO」と、MMCXコネクター付きパッシブプローブ「R&S RT-ZPMMCX」を発表した。
R&S RT-ZISOは、基準電位±60kVにおいて、450ピコ秒未満の立ち上がり時間で最大±3kVの差動信号測定に対応。測定値に対するひずみや干渉の要因となる、高速な同相信号を低減する。
光ファイバー給電(power-over-fiber)アーキテクチャを採用していて、測定セットアップから測定対象のデバイス(DUT)を電気的に絶縁する。これにより、既存の差動プローブと比べて同相信号除去比(CMRR)が向上した。
帯域幅オプションは100M〜1GHzで、同相信号除去比は1GHzで90dB以上となる。他に、入力およびオフセットレンジは±3kV、コモンモードレンジは±60kV、高感度入力レンジは±10mV。MMCXコネクターやスクエアピンなどのプローブチップが付属し、全てのコネクターが最大1000VのCAT III電圧に対応する。
SiC(炭化ケイ素)やGaN(窒化ガリウム)を用いたワイドバンドギャップ半導体材料によるパワーコンバーターのスイッチング解析やフローティング測定、ダブルパルス試験、シャント測定、モーター駆動解析、インバーター設計などに適する。
また、パッシブプローブのR&S RT-ZPMMCXは、±60VDCおよび30V(RMS)の入力電圧において、700MHz超の帯域幅をサポート。容量負荷は4pF未満で、最適なシグナルインテグリティを維持するのに役立つ。
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