STマイクロエレクトロニクスは、デュアルオペアンプ「TSB182」を発表した。動作電圧範囲4〜36Vの中電圧用途向けで、入力オフセット電圧は20μV以下、入力オフセット電圧ドリフトは100nV/℃以下となる。
STマイクロエレクトロニクスは2023年10月、デュアルオペアンプ「TSB182」を発表した。既に量産中で、1000個購入時の単価は約0.96米ドル(約140円)。車載電子部品規格「AEC-Q100」に準拠した製品も提供していて、単価は約1.15米ドル(約170円)となっている。
動作電圧範囲4〜36Vの中電圧用途向けで、−40〜+125℃の温度範囲で動作する。入力オフセット電圧は20μV以下、入力オフセット電圧ドリフトは100nV/℃以下、オフセット電圧は全温度範囲で30μV以下に抑えた。動作電流は、アンプ1チャンネル当たり650μA(Typ.)となる。
ゲイン帯域幅積は3MHz、スルーレートは2V/マイクロ秒で、全周波数帯域で出力の歪みを最小限に抑える。入力換算ノイズ電圧は24nV/√Hz。EMI(電磁干渉)耐性が向上し、電気ノイズが多い環境でも使用できる。
レールツーレール出力を備え、信号のダイナミックレンジを有効に活用できる。また、バッテリー駆動デバイスやセンサーインタフェースなどの回路設計の簡略化にも寄与する。
パッケージはMiniSO-8を採用した。オプションで、SO-8パッケージ品も同年内に提供予定だ。
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