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USB Type-Cの電源制御ってどうやっているの?Q&Aで学ぶマイコン講座(93)(4/10 ページ)

» 2024年08月05日 10時00分 公開

プラグの表裏/ケーブルのねじれ検知

 USB Type-Cプラグは、2つの方向のいずれかでレセプタクルに挿入できます。SuperSpeed USBデータ信号ペアは、伝送信号品質を確保するために、信号がクロスしないようにレーン順序の入れ替えが必要となる場合があります。従って、SuperSpeed USBデータ信号がサポートされている場合、SuperSpeed USBデータ信号デュアルレーン動作のための構成レーンを識別するために、CCピンがCCプラグの向きを検出します(図2)。必要に応じてホストやデバイス内でSuperSpeed USBデータ信号のルーティングを行い、接続を成功させることができます。

<strong>図2:プラグの表裏/ケーブルのねじれ検知</strong> 図2:プラグの表裏/ケーブルのねじれ検知[クリックで拡大]

初期電力(ソース/シンク間)の検出とデータ(ホスト/デバイス間)の確立

 USB Type-A、USB Type-Bのレセプタクルやプラグと異なり、USB Type-Cのレセプタクルとプラグは、物理的な形状でホストとデバイスの関係を確立していません。レセプタクルのCCピンは、通常のUSBのエニュメレーションプロセスに先立ち、最初の電源(ソース/シンク間)とデータ(ホスト/デバイス間)の関係を確立する役割を果たします。また、両方のポートがUSB PDをサポートしている場合、初期関係の決定後、USB PD通信によって電力およぼデータのロール交代が行われます。

 USB Type-Cでは、以下のポート電力動作モードがあります(表4

表4:ポート電力動作モード
モード 説明
ソースのみ ソースとしてのみ動作
シンクのみ シンクとしてのみ動作
デュアルロールパワー(DRP) ソースまたはシンクとして動作

さらに、ポートがUSBデータ動作をサポートする場合、ポートのデータ動作モードが定義されます(表5

表5: ポートのデータ動作モード
モード 説明
DFPのみ DFPとしてのみ動作
UFPのみ UFPとしてのみ動作
デュアルロールデータ(DRD) DFPまたはUFPとして動作

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