インテリジェントエッジ向けのソフトウェア開発環境 : アナログ・デバイセズ CodeFusion Studio
アナログ・デバイセズは、エッジデバイス向けの組み込みソフトウェア開発環境「CodeFusion Studio」を発表した。Microsoftの「Visual Studio Code」をベースとし、IDEやSDK、生産性向上ツール、構成ツールを統合している。
アナログ・デバイセズは2024年10月、エッジデバイス向けの組み込みソフトウェア開発環境「CodeFusion Studio」を発表した。同製品は既に提供を開始している。
「CodeFusion Studio」イメージ 出所:STマイクロエレクトロニクス
CodeFusion Studioは、Microsoftの「Visual Studio Code」をベースとし、IDE(統合開発環境)やSDK(ソフトウェア開発キット)、生産性向上ツール、構成ツールを統合したもの。異なる種類のプロセッサを用いた開発を支援し、抽象化機能を提供する。
また、ハードウェアとソフトウェア上のセキュリティアーキテクチャ「ADI Assure Trusted Edge Security Architecture」も含まれる。CodeFusion Studioで利用可能なAPIと同社のハードウェアに採用しているハードウェアセキュリティ機能を備えたソフトウェアレイヤーで構成され、設計サイクルの初期段階でセキュリティを可能にし、市場投入までの時間を短縮できる。
チップ設計にAIを TSMCとEDAベンダーの協業が加速
チップ設計におけるAI(人工知能)の活用が活発になっている。Cadence Design Systems、Synopsys、Siemens EDAの大手EDAツールメーカー3社は、TSMCとの連携をさらに強め、AIを活用してチップの設計や検証を加速するツールを開発している。
EDA大手3社のTSMC最先端プロセス向けツール AIも活用
EDAツール大手のCadence/Siemens EDA/Synopsysは、2024年4月にTSMCが開催したイベント「TSMC 2024 North America Technology Symposium」にて、TSMCの最新プロセス向けのEDAツールを披露した。
仮想開発環境を採用したSDV開発向けプラットフォーム
ルネサス エレクトロニクスは、SDV開発向けプラットフォーム「R-Car Open Access」の提供を開始した。AWS対応のクラウドAI開発環境「AI Workbench」なども提供する。
速度ゼロでフルトルク実現、センサーレスのモーター制御用組み込みソフト
STマイクロエレクトロニクスは、同社の「STM32」上で動作する、モーター制御用ソフトウェアアルゴリズム「STM32 ZeST」を発表した。通常のセンサーレスモータードライブでは困難だった、速度ゼロでのフルトルク制御に対応する。
半導体開発向けのAI設計ソリューション、シノプシス
シノプシスは、半導体の設計や検証、テスト、製造向けのAIベース設計ソリューション「Synopsys.ai」を発表した。開発者は、システムアーキテクチャの開発から設計、製造まで全ての半導体開発工程にAIを取り入れられるようになる。
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