低ドリフトの2回路入りオペアンプ:日清紡マイクロデバイス NL6002
日清紡マイクロデバイスは、2回路入りオペアンプ「NL6002」の販売を開始した。低消費電流、低電圧動作でありながら、オフセットやドリフトを抑制している。
日清紡マイクロデバイスは2024年10月、2回路入りオペアンプ「NL6002」の販売を開始すると発表した。月産規模は50万個。サンプル価格は1000個購入時で220円(税込)となっている。
2回路入りオペアンプ「NL6002」 出所:日清紡マイクロデバイス
同製品には、同社独自のトリミング技術「Xtended trimming」を採用。入力オフセット電圧が最大150μV、オフセット電圧ドリフトが最大0.9μV/℃となった。
「Xtended trimming」と既存のトリミングとの比較 出所:日清紡マイクロデバイス
消費電流は1チャンネルあたり15μA。電源電圧は1.6〜5.5Vで、低電圧での動作が可能となっている。バッテリーで動作する各種センサー向けの用途に適する。また、入出力Rail-to-Railとなっていて、電源電圧が限られる場合でも入力信号を効率的に処理できる。
既存品との比較 出所:日清紡マイクロデバイス
EMC性能にも優れ、開発時の手戻りリスク抑制や搭載機器の安定した動作に寄与する。工場などの過酷な環境でも使用できる。
動作温度は−40〜+125℃。パッケージはVSP-8-AF、EMP-8-AN、DFN3030-8-GF(開発中)から選択できる。
- 産業、車載グレードの36Vデュアルオペアンプ
STマイクロエレクトロニクスは、産業および車載グレードの36Vデュアルオペアンプ「TSB952」を発表した。52MHzのゲイン帯域幅を備え、チャネルあたりの消費電流は36V動作時に3.3mAとなっている。
- 2回路入り高音質オーディオ用オペアンプ
日清紡マイクロデバイスは、2回路入り高音質オーディオ用オペアンプ「NL8802」を発売した。動作電圧が±22Vと高く、業務用やHiFiオーディオ機器といった高いダイナミックレンジが求められる機器に適する。
- オフセット電圧を自動補正する、ゼロドリフトオペアンプ
ロームは、ゼロドリフトオペアンプ「LMR1002F-LB」の量産を開始した。オペアンプ内部で生じたオフセット電圧を検出し、デジタル回路により自動補正するチョッパ方式を採用している。
- 産業用/車載用センサー向け、36Vデュアルオペアンプ
STマイクロエレクトロニクスは、デュアルオペアンプ「TSB182」を発表した。動作電圧範囲4〜36Vの中電圧用途向けで、入力オフセット電圧は20μV以下、入力オフセット電圧ドリフトは100nV/℃以下となる。
- 最大175℃動作が可能な低ドリフト/高精度オペアンプ
STマイクロエレクトロニクスは、最大175℃で動作が可能な低ドリフト/高精度の車載用オペアンプ「TSZ181H1」およびデュアルオペアンプ「TSZ182H1」を発表した。
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