ロームは、ハイレゾリューション音源の再生に適する32ビットD-AコンバーターIC「BD34302EKV」の販売を開始した。DWAの新しいアルゴリズムにより、THD+Nが−117dBに達した。音の質感をよりリアルに表現できる。
ロームは2024年10月、ハイレゾリューション音源の再生に適する32ビットD-AコンバーターIC(DACチップ)「BD34302EKV」を発表した。同年8月からサンプルを出荷していて、11月に量産を開始する予定だ。
同製品は、同社の第1世代オーディオDACチップ「BD34301EKV」の後継品に当たる。複数のスイッチ素子のミスマッチを平準化し、オーディオ特性を向上させるDWA技術の新しいアルゴリズムを採用していて、THD+N(全高調波ひずみ+雑音特性)が−117dBに達した。音の質感をよりリアルに表現できる。
ノイズ性能を表すSN比は130dB、サンプリング周波数は32〜1536KHz。また、同社独自のHDモノラルモードを採用した。1チャンネルに1つのDACチップを割り当てるモノラルモードで、音質をより自然で滑らかにする。
パッケージは、12.0×12.0×1.0mmのHTQFP64BVを採用。端子ごとにボンディングワイヤの材質を最適化している。前工程はローム浜松が、後工程はタイの製造子会社がそれぞれ担当する。
また、評価ボード「BD34302EKV-EVK-001」も併せて販売開始した。チップワンストップやコアスタッフオンラインなどの通販サイトから購入できる。
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