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低ノイズ、高速応答 民生/産業機器用リニアホールICエイブリック S-5611A

エイブリックは、民生、産業機器用リニアホールIC「S-5611A」を発売した。出力応答時間は1.25マイクロ秒、入力磁束密度換算ノイズ電圧密度は0.09μT/√Hz、400kHz時の出力ノイズ電圧は1.89mVrmsと、高速応答と低ノイズが特徴だ。

» 2024年12月05日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 エイブリックは2024年11月、民生/産業機器用リニアホールIC「S-5611A」を発売した。出力応答時間は1.25マイクロ秒、入力磁束密度換算ノイズ電圧密度は0.09μT/√Hz、400kHz時の出力ノイズ電圧は1.89mVrmsと、高速応答と低ノイズが特徴だ。微小な電流変動の測定を可能にし、インバーター制御性能の向上に貢献する。

低ノイズ 民生、産業機器用リニアホールIC「S-5611A」 出所:エイブリック

周波数帯域選択機能を搭載

 同製品は高速応答によってインバーターのエネルギー変換効率を高める。周波数帯域選択機能を搭載していて、400kHz、200kHz、100kHzから選択できる。低周波数を選択することで、ICから発するノイズを低減する。

 磁気コアの温度ドリフト補正機能も搭載。温度による磁気コアの特性変化を補正し、温度に依存せず、広い温度範囲で電流センサーを高精度化する。

 アナログ電圧出力となっていて、電源電圧に依存せず、印可された磁束密度に比例するノンレシオメトリック動作に対応する。不揮発性メモリを内蔵していて、2ワイヤシリアルインタフェースでICの機能切り替えやトリミング調整が可能だ。

 磁気感度温度ドリフト設定範囲は−500〜+500ppm/℃で、基準電圧出力は0.50V、1.50V、1.65V、2.50V。主な用途として、コア有電流センサー、リニア位置検出、回転検出などを見込む。

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