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ステップアップ形DC/DCコンバーターの設計(7)チョーク電流不連続時のリップル電圧たった2つの式で始めるDC/DCコンバーターの設計(14)(1/4 ページ)

今回はチョーク電流不連続時のリップル電圧の求め方について説明します。

» 2025年02月25日 11時00分 公開

 前回は不連続モード時のリップル電圧について説明する前段階としてチョーク電流が連続でもtoff終了前に平滑キャパシターへの充電が終了してしまうモード2について説明しました。
 図形を説明するために式が多くなってしまいましたが、式と波形を見比べてもらえば式の意味は容易に理解できたかと思います。
 今回は前回の考え方を拡張してチョーク電流不連続時のリップル電圧の求め方について説明します。

電流不連続時のリップル電圧

 ここまではチョーク電流連続モードで検討してきました。ここからはチョーク電流ILが1周期中に途切れるチョーク電流不連続モードの条件でのリップル電圧について、図1に示す記号を使って次の手順で求めます。

図1:電流不連続時の各部電圧・電流波形

1)出力電圧Vo

 チョーク電流の変化は0Aから始まりますのでピーク値ILPはLの基本式から1式になります。

1式

 この式を逆算するとVccと(VoーVcc)の値はそれぞれILPを使って2式3式で表せます。

2式3式

 この2つの式から出力電圧Voは4式となります。

4式
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