今回はチョーク電流不連続時のリップル電圧の求め方について説明します。
前回は不連続モード時のリップル電圧について説明する前段階としてチョーク電流が連続でもtoff終了前に平滑キャパシターへの充電が終了してしまうモード2について説明しました。
図形を説明するために式が多くなってしまいましたが、式と波形を見比べてもらえば式の意味は容易に理解できたかと思います。
今回は前回の考え方を拡張してチョーク電流不連続時のリップル電圧の求め方について説明します。
ここまではチョーク電流連続モードで検討してきました。ここからはチョーク電流ILが1周期中に途切れるチョーク電流不連続モードの条件でのリップル電圧について、図1に示す記号を使って次の手順で求めます。
チョーク電流の変化は0Aから始まりますのでピーク値ILPはLの基本式から1式になります。
この式を逆算するとVccと(VoーVcc)の値はそれぞれILPを使って2式、3式で表せます。
この2つの式から出力電圧Voは4式となります。
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