TDKは、車載向け製品「CGA」シリーズの100V品となる積層セラミックコンデンサー「CGA6P1X7R2A106K250AC」を発表した。静電容量が10μFと大容量化していて、セットの部品数削減や小型化に貢献する。
TDKは2025年4月、車載向け積層セラミックコンデンサー「CGAシリーズ」の100V品である「CGA6P1X7R2A106K250AC」を発表した。サンプル単価は60円(税別)で、既に量産を開始している。
CGA6P1X7R2A106K250ACは、材料の選定と製品設計を最適化したことで、3225サイズ(3.2×2.5×2.5mm)での静電容量が10μFと、同一サイズの同社既存製品の2倍となった。静電容量の大容量化によって、従来品と比較して部品数や実装面積が少なくて済むので、セットの部品数削減や小型化に貢献する。
定格電圧は100V、温度特性はX7Rで、車載向け受動部品規格「AEC-Q200」に対応した信頼性の高い製品だ。主な用途として、各種車載用48V電源ラインの平滑およびデカップリングを見込む。
自動車電源は、高機能化で消費電流が増大する中、車両の軽量化も求められ、48V系への移行が進んでいる。そのため、電源ラインで使用される平滑およびデカップリングコンデンサーとして100V品の大容量化ニーズが高まっている。同製品は、そうした需要を踏まえたものだという。
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