ロームは、ゾーンECU向けハイサイドIPD「BV1HBxxx」シリーズを6品種で製品化した。容量負荷駆動能力が高く、ゾーンECUと出力負荷の接続部での用途に最適。月産20万個体制で量産を開始している。
ロームは2025年7月、ゾーン電子制御ユニット(ECU)向けハイサイドインテリジェンスパワーデバイス(IPD)「BV1HBxxx」シリーズを6品種で製品化したと発表した。同年6月に月産20万個体制で量産を開始しており、サンプル価格は1個当たり600円(税別)となっている。
同シリーズは容量負荷駆動能力が高く、ゾーンECUと出力負荷の接続部での用途に適する。同社独自のプロセス技術を採用しており、オン抵抗が9〜180mΩ、アクティブクランプ耐量が50mJ(IO start=0.5A)〜70mJ(IO start=8A)となっている。
実力値±5%の電流センス機能を採用。出力負荷へ接続するハーネス保護に適する。その他、電源電圧範囲が6〜28V、保護耐圧が45V、暗電流が0.5μAとなった。動作温度範囲は-40〜+150℃で、車載電子部品規格「AEC-Q100」に準拠している。
パッケージは4.9×6.0×1.0mmのHTSOP-J8を採用。ボディー系に加え、パワートレインやインバーター周辺などのスイッチ回路での用途を想定している。自動車の電子化に伴い、自動車をゾーン単位で管理するゾーンECU化が進む中で、課題となっていた容量負荷の駆動能力不足を補う。
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