DiodesのAL3069Qは60V対応の昇圧コントローラーで、4チャネルの電流シンクを備え、LEDバックライトを均一かつ高精度に駆動する。幅広い入力電圧と調整可能なスイッチング周波数に対応し、堅牢な保護機能と診断機能を提供する。
Diodesの60V昇圧コントローラー「AL3069Q」は、車載ディスプレイのLEDバックライト駆動向けに80V対応の電流シンク4チャネルを搭載していて、アダプティブ昇圧電圧制御によって4.5V〜60Vの入力範囲で動作する。この範囲は12V、24V、48Vといった一般的な車載電源レールをカバーしていて、スイッチング周波数は100kHz〜1MHzで調整できる。
AL3069Qの4つの電流シンクチャネルは外付け抵抗で設定し、チャネル間およびデバイス間で典型±0.5%の電流マッチングを実現して均一な輝度を確保している。各チャネルは連続250mA、パルス時最大400mAを供給でき、インフォテインメントシステム、メータクラスター、ヘッドアップディスプレイなどに用いられる最大32インチのディスプレイサイズやLEDパネルに対応する。100Hz時に最小デューティ比1/5000のPWM−アナログ調光により、LEDの色ずれを抑えつつ輝度制御を向上している。
DiodesのAL3069Qは、サイクルごとの電流制限、ソフトスタート、UVLO、プログラマブルOVP、OTP、LED開放/短絡検出といった堅牢な保護機能とフォルト診断機能を備えている。さらに、検出抵抗、ショットキーダイオード、インダクター、VOUTに関するフォルトを保護し、専用ピンでフォルト状態を通知するようになっている。
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