今回から、サブハーモニック発振について説明をしていきたいと思います。
前回は3種のコンバーターのまとめの中で説明が遅れていた電流不連続モードの各種計算値について説明をしました。
この説明をもって 「3種のコンバーター」 については区切りとし、今回からは今まで説明を後回しにしていたいくつかの事象について触れていきます。最初に連載第7回のステップダウン形DC/DCコンバーターの設計(5)で後日の説明を約束していたサブハーモニック発振について説明をしていきたいと思います。
最初に「ステップダウン型DC/DCコンバーターの設計(5)」で取り上げた現象について枠内に抜粋して引用します(図番は元資料の番号)。
パルス・バイ・パルス方式の過電流保護回路の動作原理はピーク電流一定で制御します。この動作原理は制御電圧と電流波形を比較して制御するピーク電流制御形PWM方式と同じです。
そしてこのピーク電流制御形PWM方式には図5に示す発振不安定問題があります。図5の条件は入力電圧Vcc=7.0V、出力電圧5V設定で過電流保護動作によって3.3Vに垂下した時の各部の信号波形です。
====(略)====
実際のドレイン電流の波形は1周期ごとにふらついています。この現象をサブハーモニック現象と言います。
このサブハーモニック現象はオン時間が一定周期でふらつくので一見すると制御系の問題のように思われますがこの動作には時定数を持つものは含まれてはおらず、発振を起こす要素は見当たりません。また電圧が垂下して時比率δが50%を下回ると図6に示すようにこの現象は発生しなくなります。
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