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オペアンプ回路のオンライン設計ツール、反転/非反転増幅型に新たに対応Intersil iSim v4.1

Intersilのオンライン設計支援ツール「iSim」がバージョンアップ。設計可能な回路の種類が増え、オペアンプICを利用した反転/非反転型の増幅回路を新たに設計できるようになった。

» 2012年04月19日 12時24分 公開
[EDN Japan]

 米国のアナログ/ミクストシグナルICメーカーであるIntersil(インターシル)は2012年4月、オンライン設計支援ツール「iSim」をバージョンアップし、反転増幅型と非反転増幅型のオペアンプ回路に新たに対応した「iSim v4.1」を発表した。iSimは、同社のWebサイト上で利用可能な無償の設計支援ツールで、オペアンプ回路と電源回路に対応する。そのうちオペアンプ回路では従来、アクティブフィルタやトランスインピーダンスアンプ(TIA)、差動アンプ、計装アンプなどに対応しており、今回のバージョンアップでその対応範囲を広げた。既にリリース済みである。

iSim v4.1 iSim v4.1の操作画面例である。反転増幅型のオペアンプ回路を設計しているところ(クリックで画像を拡大)。

 iSim v4.1で反転増幅型もしくは非反転増幅型のオペアンプ回路を設計する手順はこうだ。まず反転増幅型/非反転増幅型のいずれかを選び、設計仕様として以下の項目を入力する。すなわち、所要の閉ループ利得と小信号帯域幅、入力インピーダンスそれぞれの値を規定するとともに、入力インピーダンス整合とDCブロック、入力終端抵抗それぞれの有無を選択する。これにより、同社のオペアンプIC群の中からその仕様に適した推奨品が自動的に選定される仕組みだ。

 続いてユーザーは、オペアンプICの推奨品の中から使いたい品種を指定するとともに、制約条件として、電源電圧と最大出力電圧、直線性に関する要件、回路に用いる抵抗器の精度を与える。するとツールが最終的なオペアンプ回路を提示し、各種の動作特性を解析できるようになる。具体的には、小信号AC応答や、ステップ応答、出力ノイズのシミュレーションが可能だ。

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