AlteraのFPGA向け開発ツール「Quartus II」がバージョンアップ。28nm世代の半導体プロセス技術で製造する最新FPGAファミリのコンパイル速度を、従来版に比べて最大4倍に高めたという。
FPGA大手ベンダーのAltera(アルテラ)は、同社のFPGA向け開発ツール「Quartus II」の最新版「Quartus II v12.0」を開発し、2012年6月13日に提供を開始した。28nm世代の半導体プロセス技術で製造する最新FPGAファミリのコンパイル速度を、従来版に比べて最大4倍に高めたという。「サブスクリプション・エディション」と無償の「ウェブ・エディション」を用意しており、どちらもAlteraのWebサイトから入手可能だ。サブスクリプション・エディションの費用の一例は、年間で2995米ドルである。
コンパイル時間については、従来版と比較して、28nm世代のハイエンド品「Stratix V」で平均35%短縮でき、ミッドレンジ品「Arria V」とローエンド品「Cyclone V」では平均25%短縮することが可能だという。
この他Quartus II v12.0では、ARMのアプリケーション用プロセッサコア「Cortex-A9」をハードマクロとして集積する「SoC FPGA」(EE Times Japanの関連ニュース)を含む、28nm世代FPGA製品群のサポートを拡充した。さらに、インターコネクト自動生成ツール「Qsys」とDSP設計ツール「DSP Builder」、ビデオインタフェース用IPコアそれぞれの機能を拡張している。
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