トレックス・セミコンダクターは、105℃環境動作、入力電圧30V対応で30μAという低い消費電流を実現した降圧DC-DCコントローラIC「XC9252シリーズ」を発表した。
トレックス・セミコンダクターは2013年6月5日、105℃環境での動作に対応する入力電圧30Vの低消費電流降圧DC-DCコントローラIC「XC9252シリーズ」を発表した。30μAの低い消費電流を実現し、カーアクセサリーや産業機器での採用を見込む。既に量産中で、サンプル価格は200円(税別)。
新製品は、入力電圧範囲3〜30V、入力定格36V、ピーク耐圧46V(400ms)という高耐圧を実現し、カーバッテリや産業機器で広く使われる24V入力に対応する。PチャンネルMOSドライバトランジスタを制御するため、入出力の電位差が小さい場合でも安定した出力を得ることができる。出力電圧は外付け抵抗により、1.5V以上で任意に設定できる。
PWM制御モードの他、PWMとPFMの両制御方式を自動切り替えするモードが選択でき、軽負荷から重負荷までの全負荷領域で高効率を実現する。消費電流も30μAと低いため、特に軽負荷時での効率向上に貢献できる。
外付けコンデンサ容量でソフトスタート時間を任意に設定できる端子を備える。入力電圧が2.5V以下になった場合に、ドライバトランジスタを強制的にオフするUVLO(低電圧ロックアウト)機能などの各種保護回路も搭載している。
同社では「(トランジスタに外付けする)コントローラICの利点から、幅広い電源仕様を満たすことができる。部品は汎用性のあるものを用途に合わせて選択でき、回路規模を小さく抑えることが可能になる」としている。
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