アンリツは、V-Low地上マルチメディア放送規格の「ISDB-TSB」に対応した測定機能を開発した。同社のシグナルアナライザ/ベクトル信号発生器の機能を強化し、V-Low地上マルチメディア放送方式の評価を可能にした。
アンリツは2015年2月、V-Low地上マルチメディア放送規格の「ISDB-TSB」に対応した測定機能を開発したと発表した。
V-Low地上マルチメディア放送は、2015年中に国内主要地域で順次サービス開始が予定されている。そのため、同方式に対応した送信機、中継器、受信機を評価できる測定器のニーズが高まっているという。
同社では、こうしたニーズに対応するため、既存製品のシグナルアナライザ「MS2690A」「MS2691A」「MS2692A」「MS2830A」とベクトル信号発生器「MG3710A」の機能を強化。既に提供しているMS2690A/MS2691A/MS2692A/MS2830A用ISDB-Tmm解析ソフトウェア「MX269037A」とMG3710A用ISDB-Tmm波形パターン「MX370084A」で、V-Low地上マルチメディア放送方式の評価を可能にした。
MX269037Aは、MS2690A/MS2691A/MS2692A/MS2830Aにインストールすることで、ISDB-T信号/ISDB-Tmm信号/ISDB-TSB信号の変調解析の他、位相雑音測定、スペクトラムマスク、スプリアス測定、MERなどの送信特性評価に必要な各種測定に対応できる。
また、MG3710AにMX370084Aをインストールすると、ISDB-TSBに対応した受信端末の受信特性の評価や、中継器/電子部品などの送受信特性評価で必要となる基準信号を出力できる。
主にデジタル放送機器関連メーカーを対象とし、MX269037AはISDB-Tmm/ISDB-T/エリアワンセグ/ISDB-TSBの送信機、中継器、部品の変調解析に、MX370084AはISDB-Tmm/ISDB-TSBの中継器の送受信評価、受信機の受信評価に対応する。
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