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PFC内蔵の共振コントローラIC、部品点数を約25%節減可能インフィニオン ICL5101

インフィニオン テクノロジーズの「ICL5101」は、LEDドライバ向けにPFC(力率改善回路)を集積した共振コントローラICである。屋内外のLED照明機器を始め、オフィス向けLED照明機器、産業分野向けLED照明機器などの用途に向ける。

» 2015年03月02日 17時25分 公開
[EDN Japan]

 インフィニオン テクノロジーズは2015年3月、LEDドライバ向けにPFC(力率改善回路)を集積した共振コントローラIC「ICL5101」の販売を開始した。屋内外のLED照明機器を始め、オフィス向けLED照明機器、産業分野向けLED照明機器などの用途に向ける。

 ICL5101は、40〜300Wの照明システムに対応することができる。電力効率は最大95%と高い。また、PFCと共振ICを集積しているため、これまでのようにそれぞれ個別に用意する場合に比べて、部品点数を約25%節減できるという。実装基板の設計コストや部材コストの削減も可能となる。ジャンクション温度範囲は−40〜125℃と広範で、屋外用途にも適応することができる。

ICL5101の外観

 ICL5101に内蔵されたデジタルPFC段は、臨界導通モード(CrCM)と不連続導通モード(DCM)の両方で動作することができるため、照明の減光時などに発生する低負荷時でも、極めて安定したレギュレーションが可能である。定格負荷の100〜0.1%の範囲で安定した出力を得ることができる。しかも、200ms以下での点灯が可能である。

 この他、外部の加熱保護機能や容量性負荷保護機能など、さまざまな保護機能により障害状況を検知することで、システムの安全性を高めることができる。パッケージは16端子PG-DSOで供給する。さらに、ICL5101を実装した評価ボードも用意している。この評価ボードは入力電圧範囲が交流85〜305V、出力電圧は直流54V、出力電力は110Wである。

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