SCREENは、複雑な電子回路の一括形成を可能にする、プリンテッドエレクトロニクス(PtE)向け超精密グラビアオフセット枚葉式印刷装置「UP-5000S」を開発した。
SCREENは2015年12月、複雑な電子回路の一括形成を可能にする、プリンテッドエレクトロニクス(PtE)向けグラビアオフセット枚葉式印刷装置「UP-5000S」を開発したと発表した。UP-5000Sは、2016年1月5日から販売を開始している。
ウェアラブル端末や有機EL照明などの電子デバイスの量産においては、印刷技術を活用したPtE技術が注目されている。中でも精密な電子デバイスの製造には、複雑で微細な回路形成が可能なグラビアオフセット方式が適しているとされる。
同社は2015年11月に複雑な電子回路をPtEで一括形成する技術を発表*)。グラビアオフセット印刷用平版「HA-3000」と併せて、UP-5000Sの開発を進めてきたという。
*)EE Times Japan 関連記事:複雑な電子回路を一発で印刷できる製版技術
UP-5000Sは作業者の感覚に頼っていた印刷前準備を自動化し、基材セット時の位置調整やブランケットの印圧調整など、装置のダウンタイムを短縮。これにより、従来のPtE技術では困難とされていた精密な電子回路の量産に対応する生産性を可能にした。
同社は今後、UP-5000SとHA-3000の供給に加え、印刷周辺機器の開発や最適なプロセスの提供といった電子デバイスの量産に対応するソリューションを提供するとしている。
部品が無くてもガラエポ基板が燃える
プリント基板設計ガイド
プリント基板のパワーインテグリティ(前編)
「プリンテッドエレクトロニクス」の可能性Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング