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技能検定3級シーケンス制御作業にチャレンジ【前編】Wired, Weird(2/3 ページ)

» 2017年03月09日 11時00分 公開

自作した試験治具と演習問題

 実際に使用される試験盤の回路図や問題をここに記載することはできないので、筆者が作った簡易な試験治具と演習問題で説明する。まずは簡易試験治具を図1に示す。

図1:自作した簡易試験治具

 図1の簡易試験治具は16ビットのスイッチ入力と16ビットの表示出力と端子台を搭載した小形基板で作った。この治具には24V電源が必要だがこの電源はシーケンサーに内蔵されたセンサー用の電源を流用した。簡易試験治具の回路図を図2に示す。

図2:簡易試験治具の回路図

 検定で使用される試験盤はCOMを0Vにしていたので、簡易試験治具もCOMを0Vにした。シーケンサーと接続して治具のスイッチを押すとシーケンサーの入力がオンになり、入力のLEDが点灯する。またシーケンサーの出力がオンになると治具のLEDが点灯する簡単な回路だ。

プログラム開発ツールも準備

 シーケンサーにはオークションのジャンク品を修理した「FX1S-30MT」を使用した。プログラムの開発ツールは「GX Works2」(三菱電機製)の体験版を使った。シーケンサーとPCを接続するケーブルは安価な「USB-SC09」を用いた。簡易試験治具の部品は、中国の通販サイトから購入し、部品の費用をかなり抑えたので、材料費は全部で8000円程度に収まった。

 シーケンサーの開発ソフトGX Works2の体験版はWebから入手した。しかし、有効期間はセットアップ後20日間しかないので期間が過ぎたら再セットアップする必要がある。とはいえGX Works2はプログラム開発に必要な全てのソフトが準備されており非常に便利なソフトだ。エディター、コンパイラー、デバッガー、モニター、シーケンサーへの書き込みの機能が備わっている。読者もシーケンサーと関係する仕事を担当すると思うのでGX Worksの習得はお勧めだ。

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