STマイクロエレクトロニクスは2017年2月、5ミリ秒で距離を測定するToF(Time-of-Flight)測距センサー「VL53L1」を発表した。940nmの垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)光源や単一光子アバランシェダイオード(SPAD)光子検出器などを集積した。
STマイクロエレクトロニクスは2017年2月、5ミリ秒で距離を測定するToF(Time-of-Flight)測距センサー「VL53L1」を発表した。サイズは4.9×2.5×1.56mmで、940nmの垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)光源やマイクロコントローラ、単一光子アバランシェダイオード(SPAD)光子検出器などを1チップに集積した。
新たに光学レンズを内蔵したことで光子検出率が増加し、測距性能を高めた。マルチターゲット検出や長距離測定時のカバーガラスによるクロストーク耐性、設定可能なマルチゾーンスキャンなどの機能を備え、ロボットや人体検出システム、ドローン、IoT(モノのインターネット)機器、ウェアラブル機器などに対応する。
また最大測定距離は4.5m以上で、21Mピクセルの光学カメラの過焦点距離にも対応。スマートフォンのオートフォーカス機能に使用すると、従来品の2倍の速度で物体を検知できる。複数のターゲットを検知可能で、SPADセンサーマトリクスを任意のゾーンに分割して使用することもできる。I2Cにも対応しているという。既に量産を開始しており、パッケージにはソフトウェアドライバとドキュメントが付属する。
モバイル分光計を可能にする2次元MEMSアレイ
車載向けの28nm CMOSレーダープラットフォーム
非接触で高精度に脈拍測定できる車載用センサー
消費電流1.6mA以下の低消費電力ホールセンサーCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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