大電流ブスバー接続用コネクター「DW07」シリーズ:日本航空電子工業 DW07
日本航空電子工業は、ブスバーの接続をコネクター化した、大電流ブスバー接続用コネクター「DW07」シリーズを発表した。従来のねじと圧着端子を使ったブスバー接続に比べ、作業空間の利用率を改善した。
日本航空電子工業は2017年3月、ブスバーの接続をコネクター化(ドッキング接続)した、大電流ブスバー接続用コネクター「DW07」シリーズを発表した。ねじと圧着端子を使った従来のブスバー接続に比べて作業空間の利用率を改善し、ねじ止めの作業性も向上した。電力変換設備や蓄電設備などの大電流パワーラインのほか、通信機器や産業機器における大電流接続の効率化にもつながる。
大電流ブスバー接続用コネクター「DW07」シリーズ
ブスバーへの接続は従来、ねじと圧着端子を使って電線で行われることが多かった。DW07シリーズはブスバーの接続をコネクター化したことで、設備の機器内配線を高密度化できる。さらに、接続部位をコンパクト化するほか、配線接続作業時間やメンテナンス時の交換作業時間を低減する。
DW07を用いたブスバー接続
また、フローティング接続が可能で、ブスバーに取り付けた際に上下方向に±2.5mm、回転方向に±1.5度可動する。これにより、リジッドなブスバー同士の位置ずれを許容した接続に対応できる。ブスバーの固定穴を利用し、ねじを使わずに片手で取り付けることも可能だ。
ユニット接続用途例
1ラインに取り付ける個数を変更すれば、通電可能な電流容量も変更できる。接触抵抗は0.16mΩ以下で、挿入力と抜去力はそれぞれ120N以下と50N以下、嵌合寿命は100回、使用温度範囲は−25〜105℃となっている。
- 1端子にケーブル2本圧着できるドロワーコネクター
ケルは、1つの端子に2本のケーブルを圧着できる、5.08mmピッチのドロワーコネクターを発表した。従来のケーブル1本を圧着する端子に加え、ケーブル2本を圧着できる端子を備えている。
- そのコネクタ、電源オンで抜き挿ししても大丈夫?
産業用メカトロニクス機器の不具合解析に従事する筆者の元には、電源を入れたままコネクタを抜き差しする“活線挿抜”が原因で故障した製品がよく持ち込まれる。たとえ機器の設計者が活線挿抜を仕様上「禁止」としていても、現場のユーザーはやむを得ない事情で活線挿抜をしてしまう。設計者もユーザーも、これが故障につながることを認識すべきだ。
- 平行基板間高さ4〜12mmまで対応したコネクター
日本航空電子工業は2016年7月、機器内装用の0.8mmピッチ基板接続用コネクター「KX14/15」シリーズのラインアップを拡充したと発表した。平行基板間高さを4〜9mmの範囲から4〜12mm(1mm間隔)まで拡大し、20〜80芯まで10芯刻みで対応できるという。
- コネクタ/ケーブルの評価では、新しい概念も
連載2回目となる今回は、「USB 3.1/Type-Cコネクタ/ケーブルの評価」について解説する。特に、データレート10Gビット/秒(Gbps)を実現するインターコネクトの課題と、ネットワークアナライザを用いた検証方法について述べる。
- 125℃まで対応した車載向けのFPC/FFCコネクター
京セラコネクタプロダクツは2016年10月、車載向けの0.5mmピッチFPC/FFCコネクター「6288」シリーズに、−40〜+125℃までの使用温度範囲を可能にした高耐熱タイプを追加した。
- 定格電流10Aのコネクターで信号端子4極タイプ
日本航空電子工業は、高電流対応の基板対基板接続用コネクター「WP10」シリーズに、従来の信号端子2極タイプに加えて4極タイプを追加した。定格電流は最大10Aとなる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.