デジタルラジオ規格対応の車載ICソリューション : シリコン・ラボ Si4795xなど
シリコン・ラボラトリーズは、AMやFMレシーバーおよびデジタルラジオチューナーの「Global Eagle(Si4795x)」「Dual Eagle(Si4796x/Si4797x)」ファミリー、デジタルラジオプロセッサの「Digital Falcon(Si469x)」を発表した。
シリコン・ラボラトリーズは2017年8月、車載インフォテインメント向けに、新しいラジオICソリューションを発表した。AMおよびFMレシーバーおよびデジタルラジオチューナーの「Global Eagle(Si4795x)」「Dual Eagle(Si4796x/Si4797x)」ファミリー、デジタルラジオプロセッサの「Digital Falcon(Si469x)」ファミリーで、現在サンプルを出荷している。
Si4795x、Si4796x、Si4797xのオーディオサブシステムは、自動車用ヘッドユニットでデジタル信号とオーディオ信号を同期、処理、分配可能なICソリューションとなる。キャビンイコライゼーション、ラウドネスコンペンセーション、トーンコントロール、チャイム生成、オーディオソースミキシングに対応した、4チャンネルと6チャンネルの音声後処理レファレンスデザインを提供する。
車載インフォテインメント用ラジオICソリューション
Si4795x、Si4796x、Si4797xは、同社の低IFデジタルアーキテクチャにより、優れたRF性能と干渉を抑える機能を搭載。また、包括的なファームウェアアルゴリズムにより、走行中の車両での信号受信を動的に調整し、厳しい受信環境でも最適な受信が確保できる。
Si469xは、HDラジオ、DABおよびDAB+デジタルラジオのオーディオおよびデータ信号の復調器だ。サードパーティー製のデジタルラジオプロセッサで必要となるチャンネルデコード用の外付けRAMメモリモジュールが不要で、システム設計と部品表を簡素化できる。DABやDAB+のシームレスブレンディングやHDシステム向けのAutomatic Level and Time Alignment(ALTA)もサポートしている。
同社では、これらのICソリューションを用いることで、単一チューナーのAM/FMラジオから複数のチューナーとアンテナを搭載した高性能システムまで、さまざまなデジタルラジオ規格に対応できるとしている。
DABなどのデジタルラジオに対応するチューナIC、ベースバンド処理負荷を軽減
Maxim Integrated Productsは、欧州で利用されているDAB(Digital Audio Broadcast)などのデジタルラジオに対応するチューナIC「MAX2173」を発表した。外付けのDSPで行うベースバンド処理の負荷を軽減するデジタルフィルタを集積している。
IECレベル4のESD規格に適合したトランシーバー
アナログ・デバイセズ(ADI)は、RS485規格とRS422規格に対応するトランシーバー「LTC2862」を改良した±60V耐圧の「LTC2862A」を発売した。IECレベル4のESD規格に適合し、インタフェースピンで±40kVまで(人体モデル)保護する。
最大8チャンネルを搭載したデジタルアイソレーター
シリコン・ラボラトリーズは2016年8月、最高2Mビット/秒の高速チャンネルを可能にした、PLC入力デジタルアイソレーター「Si838x」ファミリーを発表した。1デバイス当たり最大8チャンネルを搭載し、50kV/マイクロ秒の高いノイズ耐性を備えたという。
思わぬ過電圧にも備えて安心、ダイオード利用の保護回路
オペアンプICに個別トランジスタを“ちょい足し”して性能を高めたり機能を拡充したりできる定番回路集。今回は、過大な入力電圧からオペアンプを守る、ダイオードを使った保護回路を紹介しましょう。過電圧の危険は、アナログ信号処理回路のいろんなところに潜んでいます。どうぞご注意を!
技術証明を取得したMCUのレファレンスモジュール
シリコン・ラボラトリーズは、32ビットワイヤレスMCU「EZR32」ファミリーのレファレンスデザインモジュール「EZR32-MX1」を発表した。無償で提供される回路図/PCB/レイアウト図/部品表などと併せることで、サブギガヘルツ帯対応の最終製品を容易に開発できるという。
大衆車にも求められる「予防安全」
自動車の予防安全システムに用いられているセンサーのうち、事故回避に最も役立つものがミリ波レーダーである。この車載ミリ波レーダーについては、現在、大衆車にも広く搭載できるように低価格化を図るべく開発が進んでいる。本稿ではまず、車載ミリ波レーダーの特性や、使用されている周波数帯域に関する各国/地域の法規制について説明する。その上で、大手ティア1サプライヤや送受信ICを開発する半導体メーカーによる低価格化に向けた取り組みを紹介する。
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