アナログ・デバイセズは、2.5〜40Vのシステム向けデュアル入力電源プライオリタイザー「LTC4418」を発売した。ACアダプターなど優先順位の高い主電源から負荷に電源を供給するが、主電源の電圧降下や電源喪失時はバックアップ電源に切り替える。
アナログ・デバイセズは2017年9月、2.5〜40Vのシステム向けデュアル入力電源プライオリタイザー「LTC4418」を発売した。ACアダプターなど優先順位の高い主電源から負荷に電源を供給するが、主電源の電圧降下や電源喪失時はバックアップ電源に切り替えることができる。
動作範囲は2.5〜40Vで、ACアダプターやUSBポート、スーパーキャパシター、マルチセルの鉛蓄電池、リチウムイオン電池など、各種電源に対応する。動作時の暗電流は26μAと小さく、シャットダウンモードにより、携帯型バッテリー駆動システムにも活用できる。
主電源の電圧が低電圧、過電圧しきい値で設定した有効電圧範囲から外れた場合、外付けのPチャンネルMOSFETスイッチで主電源からバックアップ電源に切り替える。このため、主電源の電圧をバックアップ電源の電圧より低くする必要がない。過電圧、低電圧しきい値は1.5%の精度で確認可能で、入力確認時間も調整できる。
ブレークビフォアメーク高速スイッチ制御を活用し、出力電圧の低下を抑えつつ、逆方向電流と交差導通電流を阻止する。また、−42Vまでの逆入力電圧を阻止し、負荷を保護する。カスケード接続が可能で、入力電源を追加できる。同社のトリプル電源の「LTC4417」とカスケード接続すれば、3個以上の電源の優先順位を設定可能だ。
20ピンの4×4mmのQFNパッケージで供給され、1000個購入時の単価は2.45米ドル。サンプルおよび評価ボードも提供している。
動作能力最大18Vの電源プライオリタイザー
最高動作温度150℃まで対応、800V耐圧サイリスタ
機能安全対応の電圧検出IC、電圧降下と過電圧を監視
入力電圧最大36Vの降圧バッテリーチャージャー
作る側の常識、使う側の非常識
マージンのない電源の危険性Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.