2つの時定数が決まったので、2次の項に進むことができます。今度はτ12を求める必要があります。これはC2を短絡で置き換えた状態で、C1の端子から見た抵抗を意味します。図12に新しい回路を示します。R2が関係するメッシュ内に単純な短絡を置いたので、合成抵抗Rは単純にR2に等しくなります。
これで終わりです。式12に従って複数の時定数を組み合わせると、分母D(s)を求めることができます。
品質係数Qが1よりもはるかに小さいと仮定すると、この2次形態を再構成することができます。その場合、両方の極は適切に分離されます。1つの極は低周波を支配し、2番目の極はスペクトルの上側領域に配置されます。式12から、2つの極が次のように定義されることを示すことができます。
これらの定義を式23に適用し、整理および再構成すると、次の式が得られます。
これで分母が求まりました。この回路にゼロは存在しているでしょうか。上記の対処方法を適用することができます。頭の中でC1のみまたはC2のみを短絡し、ついでC1とC2の両方を短絡します。これら3つの状況で、応答が存在しているでしょうか。C1を短絡すると、R2や他の抵抗が関係する単純な反転回路が得られます。C1にゼロが関連付けられます。C2を短絡した場合、オペアンプの出力はゼロになります。C2に関連付けられるゼロは存在しません。両方のコンデンサーを短絡した場合も、もちろん応答は存在しません。ゼロの位置を決定するのに、図13で刺激つまり励起の伝播を阻止して、応答をゼロにできるのはどの素子ですか。C1とR2によって形成されるインピーダンスが実質上の短絡になると応答は消失します。
この場合、
この結果、次の位置でゼロが発生します。
最終的な伝達関数は、次の式で表されます。
ここで、
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.