キロヘルツオーダーに対応するクロックジェネレーター:IDT VersaClock 6E
IDTは、同社のプログラマブルクロックジェネレーター「VersaClock」に、新たに「VersaClock 6E」を追加した。キロヘルツオーダーの出力周波数や内蔵の水晶振動子など、新機能を追加している。
IDTは2018年2月、同社のプログラマブルクロックジェネレーター「VersaClock」に、新たに「VersaClock 6E」を追加したと発表した。「5P49V6965」「5P49V6967」「5P49V6968」「5P49V6975」の4製品を提供し、キロヘルツオーダーの出力周波数や内蔵の水晶振動子などの新機能を追加している。
プログラマブルクロックジェネレーター「VersaClock 6E」
出力周波数をキロヘルツオーダーまで拡張したため、オーディオやリアルタイムクロックなど、高精度な同期と高性能出力を必要とする用途に使用できる。また、調整済みの入力により、基板面積の限られたハイエンドのコンシューマー、ビデオ、通信機器などに適している。
出力周波数は1K〜350MHzで、出力電圧は1.8V、2.5V、3.3V、PCI Express 1.0、2.0、3.0に対応、出力形式はLVPECL、HCSL、LVDS、LP-HCSL、LVCMOSに対応する。
同社では、データセンターやネットワーク機器、産業用試験装置、測定装置、デジタルビデオレコーダー、プロ用ビデオディスプレイ、その他コンシューマー用途の通信機器などの用途を見込む。
- 位相ジッタ500fs未満のクロックジェネレータ
IDTは、高性能アプリケーションで求められる柔軟かつ低消費電力のタイミング機能を備えたプログラマブルクロックジェネレータファミリ「VersaClock 6」を発表した。RMS位相ジッタ性能は、500fs(フェムト秒)未満となる。
- 消費電力を低減するプログラマブルジェネレーター
IDTは、水晶振動子や水晶発振器などのタイミングデバイスを不要にするプログラマブルクロックジェネレーター「VersaClock 3S 5P35023/5P35021」を発表した。
- 位相ノイズ200フェムト秒未満のユニバーサルUFT
IDTは、同社の第3世代ユニバーサル周波数変換器(UFT)の新製品として、高性能プログラマブルクロックジェネレーターおよびジッタ減衰IC「8T49N240」を発表した。200フェムト秒未満の位相ノイズを特徴としている。
- 低ノイズジッタ減衰器とクロックシンセサイザ
IDTは、40G、100G、400Gイーサネットタイミングアプリケーション向けに、優れた位相ノイズ性能を備えたジッタ減衰器「8V19N474」とクロックシンセサイザ「8V49NS0x12」を発表した。
- 水晶振動子と発振回路の基本
民生用機器、産業用機器といった用途を問わず、電子回路では、クロック信号が重要な役割を果たしている。その信号源として用いられるのが水晶振動子や、同振動子を用いて構成した水晶発振器である。本稿では、この水晶発振器の仕様や使い方について4回にわたって解説する。今回はその第1回目として、水晶発振器のベースとなる水晶振動子について詳しく解説する。
- 汎用部品で構成した周波数シンセサイザ
ハードウエアベースの周波数シンセサイザは、安価な1個の専用ICと数個の受動部品を使えば構成できる。本稿で紹介する回路は、汎用部品を使用して実用的な回路を短期間で実現する必要に迫られたことから考案したものである。
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