スマート産業向け65V LDMOS RFパワートランジスタ:NXP MRFX1K80N、MRFX600H、MRFX035H
NXPセミコンダクターズは、スマート産業向けのRFパワートランジスタ、65V LDMOS製品「MRFX」シリーズの新たなラインアップ「MRFX1K80N」「MRFX600H」「MRFX035H」を発表した。
NXPセミコンダクターズは2018年10月、スマート産業向けのRFパワートランジスタ、65V LDMOS(横方向拡散金属酸化膜半導体)製品「MRFX」シリーズの新たなラインアップ「MRFX1K80N」「MRFX600H」「MRFX035H」を発表した。ソリッドステート技術の制御レベルとエネルギーマネジメントを組み合わせ、統合度と信頼性の高いインダストリー4.0システムが可能になる。
65V LDMOS RFパワートランジスタの製品イメージ
MRFX1K80N、MRFX600H、MRFX035Hは、独自のLDMOSシリコン技術を採用し、電力密度を向上、電流レベルを低減、安全マージンを拡大した。また、システムやソフトウェアに対する豊富なイネーブルメントツールが用意されているので、RF設計に簡素化と開発期間の短縮ができる。
65V LDMOS RFパワートランジスタ「MRFX1K80N」「MRFX600H」「MRFX035H」
MRFX1K80Nは、オーバーモールドプラスチックパッケージで供給される1800W対応製品で、熱抵抗は0.06℃/Wと従来よりも30%低減。27、64、81.36、87.5〜108、128、175、174〜230、230MHzリファレンス回路が提供中だ。
MRFX600Hは、小フットプリントの600W製品で、4:1出力トランスに対応する12.5Ω出力インピーダンスを提供。87.5〜108、230MHzリファレンス回路によりサポートされている。
MRFX035Hは、小型の基板レイアウト向けの35Wドライバで、50Ω出力インピーダンスを提供する。1.8〜54、30〜512、230MHzリファレンス回路によりサポートされている。
レーザー生成、プラズマ処理、MRIなどの産業、科学、医療アプリケーションの他、RFエネルギー分野向けの産業用加熱機器、ラジオやテレビ放送トランスミッタに活用できる。
- 67%効率で750Wを出力できるパワートランジスタ
NXPセミコンダクターズは、50VシリコンLDMOSをベースにした、915MHzアプリケーション向けパワートランジスタ「MRF13750H」を発表した。915MHz時に、67%の効率で750W出力を提供できる。
- 金属面に対応したUHF帯RFIDタグ
村田製作所は、金属面に対応したUHF帯RFIDタグ「LXMSANMXMG-202」を発表した。金属面で反射された電波によって通信が遮断されることがないため、専用のハンディ端末やゲートを用いた読み取りができる。
- 2Gから5G通信に対応、広帯域RFトランシーバー
アナログ・デバイセズ(ADI)は、2Gから5G(第5世代移動通信)に対応したRFトランシーバー「ADRV9009」を追加した。多様な帯域や規格をカバーし、無線通信機器の開発や機器の導入、保守を簡素化する。
- IoT向け低電力型Wi-Fiモジュールとトランシーバー
シリコン・ラボラトリーズは、アンテナを内蔵したシステムインパッケージ(SiP)モジュール「WFM200」とトランシーバー「WF200」を発表した。Wi-Fiポートフォリオの新製品で、IoT向けWi-Fiデバイスの電力消費を半減する。
- サブギガ帯通信向けアンテナなどを集積したバラン
STマイクロエレクトロニクスは、868M〜927MHz帯向けの低消費電力無線トランシーバー「S2-LP」向けに最適化したバラン「BALF-SPI2-01D3」を発表した。2.1×1.55mmのチップスケールパッケージで提供される。
- マルチアンテナ対応物理層レファレンスデザイン
日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は、同社がオープンソースソフトウェアとして提供する物理層のレファレンスデザイン「LabVIEW Communications MIMO Application Framework」が、マルチアンテナのユーザー端末に対応したと発表した。
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