アンリツは、シグナルクオリティアナライザーRシリーズ「MP1900A」のPAM4 BERテスト機能を強化した。マルチチャンネル機能やFECパターン発生機能、ジッタ耐力を容易に測定できるエラーカウンター読み込み機能などが追加されている。
アンリツは2019年2月、シグナルクオリティアナライザーRシリーズ「MP1900A」のPAM4 BER(ビットエラーレート)テスト機能を強化したと発表した。
MP1900Aは、通信規格400GbE(Gigabit Ethernet)など、高速インタフェースに対応したBERテスター。今回、MP1900A1台当たり4チャンネルまで拡張できるマルチチャンネル機能や、FEC(Forward Error Correction)パターン発生機能、エラー挿入機能を追加。これにより、BER試験で必要性が高まっている、マルチチャンネルによるクロストーク(伝送信号の漏れ)やエラー訂正による影響の検証などに対応する。
また、プリント基板を通過した後の信号を発生させて、伝送路損失を模擬できるISI(Inter Symbol Interference)発生機能を追加。ICや伝送路の損失影響を検証するための複数のプリント基板を試作する必要がなくなり、開発コストの削減、検証期間の短縮に貢献する。
さらに、MP1900A向けに、被測定物のエラーカウンターを読み込むソフトウェアを開発、搭載した。これまで、例えばジッタ耐力を測定する際、別々に操作するパルスパターン発生器(PPG)と被測定物のエラー測定機能を連動して、測定結果をまとめる必要があった。同ソフトのError Counts Imports機能を使用すれば、MP1900A画面からエラーチェック機能の測定結果を読み取れるため、被測定物ICのエラーやジッタ耐力の測定がより容易になる。
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