GQFNパッケージの48V ZVSレギュレーター:Vicor PI358xシリーズ
Vicor(バイコー)は、48V ZVS(ゼロ電圧スイッチング)レギュレーターのオプションとして、GQFNパッケージで提供する「PI358x」シリーズを発表した。独自のZVSトポロジーにより、性能を損なうことなく、48VからPoL電圧へ直接変換できる。
Vicor(バイコー)は2019年3月、48V ZVS(ゼロ電圧スイッチング)レギュレーターのオプションとして、GQFNパッケージで提供する「PI358x」シリーズを追加したと発表した。従来のLGAやBGAパッケージに比べて安価なため、コストを抑えることができる。
48V ZVSレギュレーター「PI358x」シリーズ
PI358xシリーズは、独自のZVSトポロジーにより、性能を損なうことなく、48VからPoL電圧へ直接変換できる。中間バス変換ステージが不要になるため、I2Rの抵抗損失を低減できる。
入力電圧は30〜60V、出力電圧は2.2〜14V、出力電流は最大10A。単一信号線による負荷バランス機能により、外付け部品なしで出力電力を増やすことができる。
GQFNパッケージのサイズは7.0×8.0×0.85mm。同社は、テレコムやネットワークインフラ、データセンター、産業機器、バッテリー、LED照明などの用途を見込む。
- MOSFETを内蔵した降圧レギュレーターで電力密度を向上
集積化は半導体エレクトロニクスの基本であり、類似機能や補完機能を単一デバイスに統合する技術が、業界全体に活気をもたらします。パッケージング、ウエハー処理、リソグラフィの進歩と相まって、フィーチャ密度も上昇し続けており、物理的サイズと電力の両面においてより効率の良いソリューションの提供につながります。
- 最大変換効率93%のDC-DCコンバーター
Vicor(バイコー)は、DCMファミリーに、変換効率に優れたDC-DCコンバーターChiP「80W ChiP DCM」を追加した。9〜75Vと広い入力電圧範囲から、絶縁および定電圧化されたDC電圧を出力する。
- 消費電流0.4μAの降圧DC-DCコンバーター
リコー電子デバイスは、バッテリーモニター機能が付いた、IoT機器向け降圧DC-DCコンバーター「RP514」「RP515」シリーズを発売した。無負荷時の消費電流が0.4μAと極めて低く、バッテリーの長寿命化に貢献する。
- 低背ユニット型ピーク負荷対応AC-DC電源
TDKは、薄型低背ユニット型のピーク負荷対応AC-DC電源「CUS200LJ」を発表した。自然空冷と伝熱放熱の2種類の放熱方式を選択でき、自然空冷では最大120Wまで、伝熱放熱では最大150Wまで使用できる。
- 効率93%、ユニット型電源の120W・240W出力モデル
TDKは、DINレール取り付け専用ユニット型電源「DRJ」シリーズに、120W出力モデル「DRJ120」と240W出力モデル「DRJ240」を追加する。制御回路設計や各種部品を最適化し、最大効率93%を達成している。
- 低順方向電圧降下100V、120Vダイオード
ビシェイ・インターテクノロジーは100V、120Vの TMBS Trench MOSバリアショットキーダイオード4種を発表した。5Aの順方向電圧降下が0.36〜0.49Vと低いため、電力損失を削減して、効率性を向上する。
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