フィルムキャパシターの1つの特徴であるメタライズド品の構造や使用上の注意点について説明するとともに、フィルムキャパシターのディレーティングについて考えます。
前回はフィルムキャパシターの特徴とその構造について説明しました。今回はフィルムキャパシターのもう1つの特徴であるメタライズド品の構造や使用上の注意点について説明するとともに、フィルムキャパシターのディレーティングについて考えます。
一般品とメタライズド品の概略構造を表1に記します。一般のフィルムキャパシターは表1(a)に示すように誘電体フィルムと電極箔を交互に重ねて巻き取ります。この電極箔は巻き取り時の引っ張り強度の必要から10μm〜50μmほどありますが電気的な特性から見ればもっと薄くても済むはずのものです。
メタライズド品はこのような観点から開発されたもので表1(b)に示すように、誘電体フィルムの表面にアルミ、あるいは亜鉛などを用いて電極A、Bを蒸着させたメタライズドフィルムを巻回あるいは積層しています。
この結果、
という特徴を持ちます。
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