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超低ノイズの3D磁気センサーIC旭化成エレクトロニクス AK09940

旭化成エレクトロニクスは、TMR(トンネル磁気抵抗)技術を用いた超低ノイズ、超低消費電力の汎用デジタル出力3D磁気センサーIC「AK09940」の量産を開始した。AR、VR、MR機器やウェアラブル機器の磁気式6-DOFポジショントラッキング精度を向上する。

» 2019年07月22日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 旭化成エレクトロニクスは2019年7月、TMR(トンネル磁気抵抗)技術を用いた超低ノイズ、超低消費電力の汎用デジタル出力3D磁気センサーIC「AK09940」の量産を開始した。3軸磁気センシングソリューションをベースとして開発したセンサーで、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、MR(複合現実)機器やウェアラブル機器の磁気式6-DOFポジショントラッキング精度を向上する。

3D磁気センサーIC「AK09940」のイメージ

超低ノイズにより、微小な磁気信号を3軸で測定可能

 ノイズが40nT-rmsと、極めて低いため、ノイズに埋もれていた微小な磁気信号をXYZの3軸で測定できる。また、微小な磁場の揺らぎや漏れ磁場、磁場のゆがみを高精度に測定でき、磁気式金属探傷や金属異物検出用途にも向く。

 消費電流は40nAで、小容量電池を使用する機器に適している。アナログ電源電圧は+1.7〜+1.98V、デジタル電源電圧は+1.65V〜アナログ電源電圧値までとなる。

 インタフェースはI2Cと4-wire SPIを搭載。測定分解能は10nT/LSB、測定レンジは±1200μT、出力ビット数は18ビットだ。1.6×1.6×0.6mmの小型LGAパッケージで提供する。

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