耐タンパ性能を強化したホール効果磁気センサー : シリコンラボ Si72xx
シリコン・ラボラトリーズは、産業機器、家電、自動車設計向けに電力効率や感度、耐タンパを強化した、ホール効果磁気センサー「Si72xx」ファミリーを発表した。スリープ時の電流は100nA未満となる。
シリコン・ラボラトリーズは2017年9月、産業機器、家電、自動車設計向けに電力効率や感度、耐タンパを強化した、ホール効果磁気センサー「Si72xx」ファミリーを発表した。「Si720x」「Si721x」「Si7210」の3種をそろえ、3ピンないし5ピンのSOT-23パッケージで提供する。
スリープ時の電流は100nA未満で、サンプリングレート5Hzでは400nA未満で動作する。低電力により、小さいサイズのバッテリーでも数年から10年の寿命を確保できる。また、1.1mTの動作磁束密度(Bop)により、検出範囲を2倍以上、設計内の磁気を 50〜80%拡張できる。
「Si72xx-WD-KIT」
他に、セキュリティのバイパスを検出するためのタンパ検知しきい値や、±1℃単位で測定する温度センサーを搭載。組み込みのセルフテストモードにより、センサーの継続的かつ正確な動作を確保できる。
Si720xは、デジタル出力スイッチとラッチ機能を備え、定期的なオン、オフ信号と磁場の変更を必要とするニーズに対応する。また、Si721xは、位置検出用途の線形出力装置を搭載。Si7210はI2 Cインタフェースを備え、容易に設定、測定、制御が行える。
自動車用途のAEC-Q100規格に適合しており、過酷な産業環境に対応する高い耐久性を備えた。現在、サンプルおよび量産出荷中で、6種類の評価用ボードやホイールデモキット「Si72xx-WD-KIT」も提供している。
消費電流1.6mA以下の低消費電力ホールセンサー
インフィニオンテクノロジーズは、消費電流1.6mA以下のホールセンサー「TLx496x」ファミリーを発表した。ホール素子や電圧レギュレーター、チョッパ、発振器、出力ドライバーを1チップに集積した。
磁気センサー活用への第一歩
「磁気センサー」には、いくつもの実現方式があり、それぞれに長所/短所が存在する。呼び方だけ見ても、ガウスメーター、テスラメーター、磁束計、磁力計などさまざまだ。しかも、数米ドルから数万米ドルまでと、価格帯の幅も広い。では、多くの選択肢の中から、用途に最適な製品を的確に選択するには何を理解しておけばよいのか。本稿では、こうした観点から、磁気センサーに関する基本的な情報を整理して提供する。
5ミリ秒で距離を測定できるToF測距センサー
STマイクロエレクトロニクスは2017年2月、5ミリ秒で距離を測定するToF(Time-of-Flight)測距センサー「VL53L1」を発表した。940nmの垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)光源や単一光子アバランシェダイオード(SPAD)光子検出器などを集積した。
非接触で高精度に脈拍測定できる車載用センサー
オムロン オートモーティブエレクトロニクスは2016年9月、車載環境下においても高精度に脈拍測定できる非接触脈拍センサーのプロトタイプを開発したと発表した。同センサーは、2016年10月4〜7日まで幕張メッセで開催されている「CEATEC JAPAN 2016」に展示されている。
50dpiの解像度を実現した磁気センサーモジュール
セイコーNPCは、50dpiの高解像度で、非接触でも高感度な磁気ラインセンサーモジュールを新たに開発した。微細な磁気インクパターンや磁場の変化を高解像度で非接触センシングできるという。
いまさら聞けないジャイロセンサー入門
スマートフォン、デジタルカメラ、カーナビなどに必ずといっていいほど搭載されるジャイロセンサー(角速度センサー)。ジャイロセンサーが角速度を検知する仕組みや応用例を紹介する。
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