5G基地局に適したアルミ固体電解コンデンサー:日本ケミコン PXQシリーズ
日本ケミコンは、5G基地局などに適した、チップ形導電性高分子アルミ固体電解コンデンサー「PXQ」シリーズを発表した。温度範囲は−55〜+125℃、耐久性は105℃で2万3000時間、125℃で6000時間となる。
日本ケミコンは2019年10月、従来品に比べて耐熱性、耐久性、耐湿性に優れたチップ形導電性高分子アルミ固体電解コンデンサー「PXQ」シリーズを発表した。サンプル提供は2020年1月、量産は同年3月に開始する。
チップ形導電性高分子アルミ固体電解コンデンサー「PXQ」シリーズ
封口材や導電性高分子を最適化し、−55〜+125℃の温度範囲に対応する。耐久性は同社従来製品の105℃で1万5000時間、125℃で2000時間から、それぞれ2万3000時間、6000時間に長寿命化した。
耐湿性も向上し、従来の60℃95%RH、1000時間から、85℃85%RH、1000時間となった。定格電圧は2.5〜1VDC、静電容量は100〜1200μF、等価直列抵抗(ESR)は22〜25mΩとなる。
サイズは、φ6.3×L6.7mm、φ6.3×L9.7mm、φ8.0×L9.7mmの3種類を用意。5G(第5世代移動通信)の基地局などに適し、耐候性の向上やメンテナンスフリーに貢献する。
- 高耐性DCリンク用フィルムコンデンサー
TDKは、高耐性DCリンク用フィルムコンデンサー「B3277M」シリーズを発表した。温度85℃、相対湿度85%、定格電圧で1000時間の耐湿負荷試験をクリアしており、過酷な使用環境条件にも適する。
- 大容量の導電性高分子アルミ電解コンデンサー
パナソニック インダストリアルソリューションズは、大容量の導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー「ZKU」シリーズを発表した。大容量化、大電流化によってコンデンサー員数の削減と小型化が可能になり、基板面積を削減できる。
- 150℃1000時間保証の車載向けアルミ電解コンデンサー
ルビコンは、150℃での動作を1000時間保証する、チップ形アルミ電解コンデンサー「TSV」シリーズを開発した。−40〜150℃の温度範囲で動作し、高温対応が求められる車載機器に対応する。
- 世界初の静電容量1000μFを実現したMLCC
太陽誘電は、世界で初めて(同社調べ)静電容量1000μFを実現したMLCC(積層セラミックコンデンサー)「PMK432 BJ108MU-TE」の量産を開始する。併用される電解コンデンサーをMLCCへ容易に置き換えることができる。
- 車載ECUの小型化に貢献するアルミ電解コンデンサー
パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、車載ECUの電源回路に適した車載用導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー「ZK」シリーズを製品化した。
- 150℃保証の車載用アルミニウム電解コンデンサー
エルナーは、車載用表面実装タイプ(SMD)アルミニウム電解コンデンサー「RTQ」シリーズを発表した。電解液やブーツ形状台座の採用により、150℃の高温度での動作、最大30Gの振動加速度を保証するという。サンプル出荷は既に開始しており、量産出荷は2016年7月の予定である。
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