低遅延の工業用イーサネットトランシーバー:アナログ・デバイセズ ADIN1300
アナログ・デバイセズは、工業用イーサネットトランシーバーの新製品「ADIN1300」を発表した。産業用オートメーションやFA、産業用IoTなどギガビットの通信速度が求められる産業用通信での需要を見込む。
アナログ・デバイセズは2019年11月、工業用イーサネットトランシーバーの新製品「ADIN1300」を発表した。産業用オートメーションやFA、産業用IoT(IIoT)など、ギガビットの通信速度が求められる産業用通信での需要を見込む。
「ADIN1300」の使用イメージ
ADIN1300はシングルポートで、アナログ回路、入出力クロックバッファリング、マネジメントインタフェース、サブシステムレジスタに加えて、MACインタフェース、リセット/クロック制御および、ピン配置管理用のコントロールロジックを内蔵している。
低遅延を特徴としており、1000BASE-T RGMIIの場合、遅延は送信が68ナノ秒以下、受信が226ナノ秒、100BASE-TX MIIでは送信が52ナノ秒以下、受信が248ナノ秒となっている。消費電力は、1000BASE-Tで332mW、100BASE-TXで140mWだ。
シビアな産業環境での利用を想定しており、−40〜+105℃の周辺温度で動作する。パッケージは6×6mmの40ピンパッケージを採用。最小限0.9Vと3.3Vの2つの電源で動作できる。
- 2段階ドライブ能力を持つ絶縁型ゲートドライバー
アナログ・デバイセズは、2段階のドライブ能力を持つ絶縁型ゲートドライバー「ADuM4122」を発表した。同ドライバーを採用することで、低速および高速スイッチングへの動的な移行が可能となり、高効率のままEM放射と消費電力を抑えられる。
- 5Gミリ波システム対応のRFデータコンバーター
アナログ・デバイセズは、4G LTEや5Gミリ波無線などのワイヤレス機器向けに、アナログ信号処理とデジタル信号処理を組み合わせた、ミックスドシグナルフロントエンドRFデータコンバータープラットフォーム「AD9081」「AD9082」を発表した。
- 5Gミリ波対応のアップ/ダウンコンバーター
アナログ・デバイセズは、高集積マイクロ波アップコンバーター「ADMV1013」とダウンコンバーター「ADMV1014」を発表した。24GHz〜44GHzの周波数範囲で動作でき、5Gトランシーバーの小型高性能化が可能になる。
- 12Mビット/秒絶縁型CAN FDトランシーバー
アナログ・デバイセズは、CAN FD通信用トランシーバー製品を拡張したICシリーズ「ADM3055E」「ADM3056E」「ADM3050E」を発表した。業界標準を大幅に超える12Mビット/秒の性能を有するため、将来的なニーズにも対応できる。
- ±10V、0〜20mA入力の高精度A-Dコンバーター
アナログ・デバイセズは、0〜20mA入力の高精度A-Dコンバーター「AD4111」「AD4112」を発表した。最大8つのシングルエンド電圧入力と4つの電流入力に対応し、PLCおよびDCSモジュールの実装を容易にする。
- 効率98%の双方向昇降圧コントローラー
アナログ・デバイセズは、双方向昇降圧スイッチングレギュレーターコントローラー「LT8708」「LT8708-1」を発表した。同じあるいは異なる電圧の2つのバッテリー間で動作し、最大98%の効率を確保できる。
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