LTE Cat-M1対応のSPRESENSE用拡張ボード : ソニー CXD5602PWBLM1J
ソニーは、IoT向けのスマートセンシングプロセッサ搭載ボード「SPRESENSE」の新製品として、LTE拡張ボード「CXD5602PWBLM1J」を発表した。Altair Semiconductor製チップセット「ALT1250」を搭載し、IoT向け通信規格のLTE-Mに対応する。
ソニーは2019年12月、IoT(モノのインターネット)向けのスマートセンシングプロセッサ搭載ボード「SPRESENSE(スプレッセンス)」の新製品として、LTE拡張ボード「CXD5602PWBLM1J」を発表した。同月20日に発売予定で、希望小売価格は7980円(税別)となる。
LTE拡張ボード「CXD5602PWBLM1J」
Altair Semiconductor製チップセット「ALT1250」を搭載し、IoT向け通信規格のLTE-M(LTE Cat-M1)に対応。Band 1、8、18、19を使用でき、低通信コスト、低消費電力、広範な通信カバレッジを持つシステムやアプリケーションが開発可能になる。
SPRESENSEのメインボード「CXD5602PWBMAIN1」と組み合わせると、各種センサーの情報やカメラの画像を取り込み、エッジAIが認識処理して圧縮したデータをLTE-M通信網で送信する。
オーディオ入出力は、2チャンネルのアナログマイク入力または4チャンネルのデジタルマイク入力、ヘッドフォン出力に対応。デジタル入出力は、3.3Vと5VのデジタルIOを選択できる。他にインタフェースとして、ヘッドフォン端子、microSDカードスロット、GPIO、I2 C、UARTなどを搭載する。
サイズは45.0×50.0mmで、10〜40℃の温度範囲で動作する。ソフトウェア開発環境は、「Arduino IDE」「VSCode」などに対応している。
メインボード「CXD5602PWBMAIN1」に接続した場合
産業機器向けの積層型CMOSイメージセンサー
ソニーは、裏面照射型画素構造のグローバルシャッター機能を搭載した、産業機器向けの積層型CMOSイメージセンサー「IMX5xx」シリーズを発表した。画素サイズを従来比約63%の2.74μm角に微細化し、同一光学サイズで約1.7倍の解像度に高めた。
ソニー独自のLPWA規格ELTRES対応の通信モジュール
ソニーは、IoT向け通信モジュール「CXM1501GR」を商品化した。BPSK変調LSI、GNSS受信LSI、外付けアンテナとのインピーダンス整合を行う回路などを内蔵し、同社が独自開発したLPWA(Low Power Wide Area)通信規格ELTRESに対応している。
ソニー、1/2.6型で2250万画素のCMOSセンサー
ソニーは、スマートフォンなど向けCMOSイメージセンサーとして1/2.6型で有効画素数2250万画素の積層型CMOSイメージセンサーを発表した。最速0.03秒の高速AF機能や、動画向け3軸電子手振れ補正機能を「業界で初めて」(ソニー)内蔵しているという。
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