STマイクロエレクトロニクスは、コスト効率の高いシングルシャント電流検知に対応したBLDCモーターコントローラー「STSPIN32F0B」を発表した。開発期間短縮および部材のコスト低減を可能にする。
STマイクロエレクトロニクスは2019年5月、コスト効率の高いシングルシャント電流検知に対応した、ブラシレスDC(BLDC)モーターコントローラー「STSPIN32F0B」を発表した。同社の「STSPIN32」シリーズを拡充するもので、バッテリー駆動の電動工具にも適している。7×7mmの小型QFNパッケージで供給され、既に量産中。1000個購入時の単価は約1.605米ドル。
STSPIN32F0Bは、シングルシャント電流検知用に1チャンネルのオペアンプを内蔵しており、追加のI/O端子をユーザー機能用に使用できる。32ビットマイクロコントローラー(マイコン)および20チャネルのGPIO端子が搭載され、汎用タイマー、12ビットA-Dコンバーター、温度センサーなど、搭載マイコンの機能を簡単に利用できる。内蔵マイコンには、I2C、UART、SPIポートも搭載する。
最大600mAのゲート駆動電流を供給可能な3相ハーフブリッジゲートドライバを、モーター駆動用の外付けパワーMOSFETに対して内蔵。また、3.3VのDC-DCバックコンバーターと12VのLDOにより、マイコン、ゲートドライバ、外付け部品に給電する電圧レールを確保しているため、部材コストを削減し、システム全体の効率を向上できる。
さらに、搭載マイコンのブートローダーを利用して、ファームウェアを無線通信で更新できる。これにより柔軟性が向上し、利用コストが低減される。
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