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共振吸収機能搭載のIGBT向けコネクターイリソ電子工業 18021シリーズ

イリソ電子工業は、共振吸収機能を備えた車載インバーターIGBT向けコネクター「18021」シリーズを発表した。基板接続に適したボトム嵌合方式で、XY方向の可動に加えてZ方向にも動くため、基盤の共振を吸収しつつ高い接続性を保つ。

» 2020年05月07日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 イリソ電子工業は2020年4月、共振吸収機能を備えた車載インバーターIGBT向けコネクター「18021」シリーズを発表した。ボトム嵌合(かんごう)方式のソケットコネクターで、振動に強く、はんだ付けストレスも小さい。

車載インバーターIGBT向けコネクター「18021」シリーズ

2.54mmピッチで、XYに加えてZ方向にも可動

 18021シリーズは、駆動用インバーターなど厳しい振動環境での使用を想定したピンヘッダ用ソケット。基板接続に適したボトム嵌合方式を採用し、コネクター底部からピンの挿入状態を目視で確認できる。

 フローティング(可動)タイプで、X、Y方向にそれぞれ±0.5mm可動して嵌合時の基板間の位置ズレを吸収する。独自構造の「Z-Move(ジィームーブ)」により、Z方向にも動いて基板の共振を吸収し、嵌合後も高い接続性を保つ。

 さらに、ハウジング両端の保持金具で、外力によるハンダ付け部への負荷を低減してクラックを防ぐ。人の手でハンダ付けしていた基板接続をコネクターに置き換えることで、高度で繊細なハンダ付け工程を省力化する。

 ピッチは2.54mm。極数は3または5ピンで、順次ラインアップを拡充する予定。使用温度範囲は−40〜+125℃だ。

 インバーター、コンバーター、電池監視システムなどのパワートレインや電動パワーステアリング、コンプレッサーなどのモーター、ロボットコントローラー、ファクトリーオートメーション機器、電力メーターなどのスマートグリット機器での用途を見込む。

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