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600V耐圧の小型インテリジェントパワーデバイス東芝 TPD4162F

東芝デバイス&ストレージは、600V耐圧の小型インテリジェントパワーデバイス「TPD4162F」を発売した。高耐圧SOIプロセスの採用により、電力損失を従来品から10%低減。機器の変換効率向上に貢献する。

» 2020年06月16日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 東芝デバイス&ストレージは2020年5月、600V耐圧のインテリジェントパワーデバイス「TPD4162F」を発売した。

600V耐圧のインテリジェントパワーデバイス「TPD4162F」

 TPD4162Fは、PWM回路、三相分配回路、レベルシフト型ハイサイドドライバ、ローサイドドライバなどの制御回路を搭載し、出力部にはIGBTとFRD(ファストリカバリーダイオード)を備える。このため、外付けのPWMコントローラーICがなくても、ホールセンサーあるいはホールICから直接ブラシレスDCモーターを矩形波駆動できる。

電力損失を10%低減し、機器の変換効率を向上

 絶対最大定格は、電源電圧が600V、出力電流が0.7A。動作電源電圧は最大450V、出力飽和電圧は0.5Aで2.0V、FRD順方向電圧は0.5Aで1.5Vとなっている。

 保護機能として、電流制限のほか、過電流、過熱、減電圧の保護回路を内蔵する。高耐圧SOIプロセスの採用により、従来品の「TPD4152F」と比べて電力損失を10%低減。機器の変換効率向上に貢献する。

 小型面実装タイプのHSSOP31パッケージで提供する。サイズは17.5×11.93×2.2mm。主な用途として、エアコンや空気清浄機、換気扇、シーリングファン、ポンプなど家電機器のモーター駆動での利用を見込む。

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