東芝デバイス&ストレージは、車載ECU用のMOSFETゲートドライバスイッチIPD「TPD7107F」の販売を開始した。昇圧回路を内蔵し、多数の保護機能、診断機能を備える。AEC-Q100適合品で、車載機器用途に適している。
東芝デバイス&ストレージは2020年5月、車載ECU用のMOSFETゲートドライバスイッチIPD(Intelligent Power Device)「TPD7107F」の販売を開始した。
TPD7107Fは、同社の車載用NチャンネルMOSFETと組み合わせて用いることで、負荷電流に適したハイサイドスイッチを構成できる。メカニカルリレーと異なり接点摩耗がないことから、メンテナンスが不要で、車載ECUの小型化や低消費電力化に寄与する。
昇圧回路を内蔵し、周辺の受動部品を削減できる。また、過電流、過熱、過電圧などの診断機能や電源逆接続、GND端子断線などからの保護機能を多数備える。これらの機能により、接続される負荷とMOSFETの動作を監視し、異常が発生した際は急速にMOSFETをオフして、MOSFETの負担を軽減する。
パッケージは3.0×3.0mmのWSON10Aを採用し、−40〜+125℃の温度範囲で動作する。AEC-Q100適合品のため、車載ECUのほか、パワーディストリビューションモジュールや半導体リレーといった車載機器用途での利用が見込まれる。
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