入門者向けデジタルオシロスコープ:テクトロニクス TBS1000Cシリーズ
テクトロニクスは、デジタルオシロスコープの新製品「TBS1000C」シリーズを発表した。操作性に配慮し、教育支援ツールを多数搭載する同製品は、入門機としてベンチ作業から教育現場まで利用できる。
テクトロニクスは2020年8月、デジタルオシロスコープの新製品「TBS1000C」シリーズを発表した。操作性に配慮し、教育支援ツールを搭載することで、ベンチ作業から教育現場まで利用できる。価格は5万2700円(税別)からとなる。
デジタルオシロスコープ「TBS1000C」シリーズ
TBS1000Cシリーズは、7型WVGAカラーディスプレイを備えており、垂直方向に10div、水平方向に15divある波形目盛は、より多くの信号を表示できる。また、専用のフロントパネル操作部が設けられ、ラベル表示で情報を見つけやすくするなど、使いやすさと分かりやすさに配慮した、最も入門者向けの製品となる。
新たに設計した低ノイズのフロントエンドアンプにより、入門機ながら従来機種に比べて信号観測性能が向上した。周波数帯域は50〜200MHz、サンプルレートは最高1Gサンプル/秒で、外形寸法は325.12×106.68×154.95mmとなっている。
TBS1000Cシリーズは、教育支援ツールとして「Scope Introハンドブック」をヘルプシステムに内蔵。自動計測を無効にすることで、波形の取り込み、波形目盛を用いた時間や電圧の測定、信号特性の計算など、学生は作業を通じて基礎概念を学ぶことができる。また、コースウェア機能を使うと、ガイダンスをディスプレイに表示しながらの実習も可能だ。
- 実習機能内蔵の200MHzデジタルオシロスコープ
テクトロニクスは、デジタルオシロスコープの新製品「TBS2000B」シリーズを発表した。レコード長5Mポイント、周波数帯域200MHz、最高サンプルレート2Gサンプル/秒の性能を提供する。
- 手動調整不要のパルサー/システムソースメータ
テクトロニクスは、高速電流パルサーとソースメジャーユニットを1台に統合した「2601B-PULSE型パルサー/システムソースメータ」を発表した。手動調整なしでパルス出力ができるため、光学デバイスの測定を支援する。
- デジタルオシロスコープの校正やプローブの概要
連載最終回となる今回は、オシロスコープに接続する「さまざまなプローブの概要や注意点」および、観測結果の信頼性を確保するための「校正」について解説する。
- デジタルオシロスコープの歴史や種類
電子回路技術者にとって日々使う道具である「オシロスコープ」。原型は19世紀末に登場しており、その後のエレクトロニクス技術の進化によって高性能化や高機能化が進んだ。現在では、単なる現象の変化を波形として目視で観測するための測定器から、取り込んだ波形データを加工してさまざまな測定値を得ることができる複合測定器となってきている。今回の連載では、オシロスコープとプローブについて歴史、製品の種類、機種選定のポイント、製品の内部構造、製品仕様、トリガ機能、演算機能、プローブ、校正についての基礎知識を紹介していく。
- 13GHz、16GHz帯域幅のオシロスコープ
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、同社のオシロスコープ「R&S RTP」ファミリーから、13GHz帯域幅の「R&S RTP134」、16GHz帯域幅の「R&S RTP164」を発売した。
- 100GbE規格をカバーした自動テストソリューション
テクトロニクスは2017年1月、4レーンの100Gビットの電気インタフェースに対応した100Gビット イーサネット(GbE)自動テストソリューションを発表した。
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