周波数を測定する指示計は、主に交流電源の周波数を測るために使われた。最初に普及したのは、異なる固有振動数持つ複数の鉄で作られたリードを並べた振動片形周波数計である。リードの上部は、振動を示す表示部となるため白く塗られている。下記にその構造を示す。
振動片形周波数計は第二次大戦前から1960年代ころまでは多く使われていたが、リードの振動による金属疲労が原因となる故障があるほか、応答も遅いため、現在ではほとんど見られなくなった。
その後、簡単な電子回路と電流計によって構成されたトランスデューサ内蔵周波数計器が登場した。この方式の周波数計は、広角度計器やパネル用計器として現在でも多く使われている。下記にはトランスデューサ内蔵周波数計器の構造を示す。
周波数の値は電流計によって示されるため、周波数は針が示す目盛りを読む仕組みとなる。
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