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NFC通信可能なワイヤレス充電システムホシデン HVE1336、HVE1337

ホシデンは、NFC技術を用いたワイヤレス充電システムとして、受電ユニット「HVE1336」と充電台「HVE1337」を発表した。給電しながらセンシングデータを収集でき、キャリア周波数が13.56MHzと高いため、コイルを容易に小型化できる。

» 2021年01月22日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 ホシデンは2021年1月、近距離無線通信規格のNFC技術を用いたワイヤレス充電システムとして、受電ユニット「HVE1336」と充電台「HVE1337」を発表した。同年3月からサンプル提供を、同年9月から販売を開始する計画。月産1万個を見込む。

 同システムは、単一のコイルで給電とNFC通信の双方が可能で、給電しながらセンシングデータを収集できる。キャリア周波数が13.56MHzと高く、コイルを容易に小さくできるため、小型化が求められるウェアラブルデバイスなどに適する。

212Kビット/秒のデータ通信

 二次出力電力は200mWで、送電距離は最大10mm。受電ユニットは「NFC Type3」と互換性を有していて、無接点給電に加えて212Kビット/秒のデータ通信が可能だ。無接点によって防水、防じん設計が容易で、接点が露出しないため腐食も防止できる。

受電ユニット「HVE1336」

 従来の100kHz無接点充電方式では、回路や充電用コイルが大きくなってしまうため、デバイスの小型化が困難だった。同社は、同システムの用途として、ウェアラブルデバイスに加え、センサー機器などを想定している。

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