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車載カメラモジュール向けSerDes ICとPMICローム BU18xMxx-C、BD86852MUF-C

ロームは、車載カメラモジュール向けSerDes IC「BU18xMxx-C」とカメラ向けPMIC「BD86852MUF-C」を発表した。ADAS用カメラモジュールの小型化、低消費電力化、低EMI化、開発工数の削減に貢献する。

» 2021年06月15日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 ロームは2021年6月、車載カメラモジュール向けSerDes IC「BU18xMxx-C」と、カメラ向けPMIC「BD86852MUF-C」を発表した。ADAS(先進運転支援システム)用カメラモジュールの小型化、低消費電力化、低EMI化、開発工数の削減に貢献する。

カメラシステムの小型化、低消費電力化、低EMI化を支援

 BU18xMxx-Cは、解像度に応じた伝送レート最適化機能により、一般品よりも細かい伝送レート設定が可能。4つのカメラモジュールを使用したアプリケーションの場合、一般品より約27%消費電力を削減できる。

SerDes IC「BU18xMxx-C」とカメラ向けPMIC「BD86852MUF-C」

 また、各伝送レートを少しずつずらしてEMIピークを分散させ、スペクトラム拡散機能と合わせて20dB程度EMIを低減した。画像のフリーズを検出する機能も搭載し、ADASシステムの信頼性向上が期待できる。シリアライザ1品番、デシリアライザ2品番の計3品番をラインアップする。

 BD86852MUF-Cは、主要なCMOSイメージセンサーの駆動電圧とシーケンス制御を設定できるため、従来品より実装面積を約41%削減可能だ。電源供給用LDOを外付けにすることでICへの熱集中が分散し、変換効率は78.6%を示す。スペクトラム拡散機能、パワーグッド機能、3つのDC-DCコンバーターを搭載しており、低EMIの電源回路の開発を支援する。

 BU18xMxx-Cは、同年2月からサンプル出荷を開始しており、同年6月から当面月産20万個の体制で量産開始する予定だ。BD86852MUF-Cは、同年1月から月産50万個の体制で量産を開始している。サンプル単価は、BU18xMxx-Cが1000円から、BD86852MUF-Cは500円(各税別)だ。

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