接続診断向けの車載用ハイサイドスイッチ:エイブリック S-19682、S-19683シリーズ
エイブリックは、車載用カメラおよびアンテナ接続診断向けのハイサイドスイッチ「S-19682」「S-19683」シリーズの販売を開始した。電流モニター機能を有しており、ECU側でカメラやセンサー、アンテナの接続状態を診断できる。
エイブリックは2021年6月、車載用カメラおよびアンテナ接続診断向けのハイサイドスイッチ「S-19682」「S-19683」シリーズの販売を開始した。
「S-19682」「S-19683」シリーズ
ハイサイドスイッチは、外部からの信号で回路のオンオフを切り替えられる半導体だ。スイッチのオンオフにより、通電または遮断をコントロールする。
S-19682、S-19683シリーズは、電流モニター機能を有する。ECU側でカメラやセンサー、アンテナの接続状態を診断できる。接続エラーや異常の検出時には、スイッチを切って負荷を切り離せる。
2.0×3.0×0.5mmと小型のHSNT8をパッケージに採用し、設計自由度やECUの小型化に寄与する。リミット電流の精度は±10%(ILIM≧200mA)。電流監視やリミット電流設定向けの周辺部品が不要となるため、周辺部品によるリミット電流のバラつきを防止できる。
電流モニター機能に加えて、サーマルシャットダウンや電流リミットの保護回路、過電圧検出、UVLO(Under Voltage Lock Out)回路を搭載した。
入力電圧が36V、定格が45Vとなっており、12V鉛バッテリーに直接接続できる。制限電流はS-19682が100〜300mA、S-19683が300〜600mA。消費電力の代表値は動作時が55μA、停止時が0.6μAとなっている。
その他に、鉛フリー、ハロゲンフリーで、車載用電子部品規格「AEC-Q100」への対応も進めている。
- SILクラス3対応の高速起動ハイサイドスイッチ
STマイクロエレクトロニクスは、起動時の遅延時間が60マイクロ秒未満のインテリジェントハイサイドスイッチ「IPS160HF」「IPS161HF」を発表した。SILクラス3に対応し、安全計装システムの設計を簡略化する各種診断、保護機能を搭載する。
- 電源と通信インタフェースを統合したマルチハーフブリッジMOSFETドライバ
インフィニオン テクノロジーズは、車載用小型電気モーター制御システム向けのモーターシステムIC「TLE956x」シリーズを発表した。電源と通信インタフェースを統合した「世界初」(同社)のマルチハーフブリッジMOSFETドライバとなる。
- 車載ECU用MOSFETゲートドライバスイッチIPD
東芝デバイス&ストレージは、車載ECU用のMOSFETゲートドライバスイッチIPD「TPD7107F」の販売を開始した。昇圧回路を内蔵し、多数の保護機能、診断機能を備える。AEC-Q100適合品で、車載機器用途に適している。
- 最小1.0mΩオン抵抗を実現したハイサイドスイッチ
インフィニオンテクノロジーズは、超低オン抵抗のハイサイドスイッチ「Power PROFET」ファミリーを発表した。リレーとヒューズを40Aまでの範囲で置き換えることができる。
- 250V、600V耐圧のブラシレスDCモータードライバIC
STマイクロエレクトロニクスは、ブラシレスDCモータードライバIC「STSPIN32F0」ファミリーに、250V耐圧の「STSPIN32F0251」「STSPIN32F0252」、600V耐圧の「TSPIN32F0601」「STSPIN32F0602」の4種類を追加した。
- 最大5Mビット/秒の通信が可能な車載向けSBC
インフィニオンテクノロジーズは、自動車用途で最大5Mビット/秒の通信が可能なシステムベースチップ「Mid-Range+SBC」ファミリーと「Lite SBC」ファミリーを発表した。
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