xEV用高出力急速充電器向けサージアブソーバー:三菱マテリアル DA53シリーズ
三菱マテリアルは、サージアブソーバー「DA53」シリーズの新製品として、次世代のxEV用高出力急速充電器に対応する「DA53-102M」「DA53-152M」を発表した。落雷などの異常電圧からxEV用充電器を保護し、安定運用に貢献する。
三菱マテリアルは2021年7月、サージアブソーバー「DA53」シリーズの新製品として、次世代のxEV(電動化車両)用高出力急速充電器に対応する「DA53-102M」「DA53-152M」を発表した。落雷などの異常電圧(サージ)からxEV用充電器を保護し、安定運用に貢献する。
サージアブソーバー「DA53」シリーズ
同社は、1998年にDA53シリーズを開発。電子機器の雷害対策部品として、EV車両を動かすためのOBC(On-Board Charger)や、EV車両を充電するための普通充電器に利用されてきた。
今回、DA53-102M、DA53-152Mを追加したことで、DA53シリーズはCHAdeMO、GBT、CCS、SuperchargerといったEV充電器の主な規格に対応することとなる。
CO2など温室効果ガスの排出量を削減するため、世界各国でxEVの普及が進んでいる。そうしたなか、新製品を追加したことで、普通充電器よりも短時間で充電する急速充電器の普及と安定運用が期待できる。
- 車載通信向けのデュアル過渡電圧サプレッサ
STマイクロエレクトロニクスは、車載用の低端子間容量デュアル過渡電圧サプレッサ「ESDCAN03-2BM3Y」を発表した。端子間容量は3.3pFで、CANやCAN-FDインタフェースを静電放電や過電圧過電流ストレスから保護する。
- サージ保護デバイスに適した熱保護バリスタ
リテルヒューズは、熱保護バリスタ技術を搭載した「LSTバリスタ」シリーズを発表した。過熱保護機能とアークシールドを組み込み、保護機能を強化しているため、バリスタの寿命末期や異常な過電圧状態下にあっても、致命的な故障や火災を防ぐ。
- ESD保護対応の車載用コモンモードフィルター
STマイクロエレクトロニクスは、ESD保護デバイスを搭載した車載グレードのコモンモードフィルター「ECMF04-4HSM10Y」「ECMF04-4HSWM10Y」を発表した。高速通信のインタフェースICをコモンモードノイズから保護する
- 車載用Ethernet向け高ESD耐量チップバリスタ
TDKは、車載用のEthernet向け高ESD(静電気放電)耐量チップバリスタ「AVRH10C221KT1R5YA8」を発表した。高精度積層技術に加え、製造プロセスや設計の最適化により、静電容量範囲1.5±0.13pF、ESD耐量25kVを達成している。
- 車載用のEthernet向けチップバリスタ
TDKは、車載規格AEC-Q200に準拠した、車載用Ethernet向けチップバリスタ「AVRH10C101KT1R1NE8」の量産を開始した。サイズは1.0×0.5×0.5mmで、従来品に比べて体積比で75%小型化した。
- ESD保護に適した双方向TVSダイオードアレイ
リテルヒューズは、高性能家電やウェアラブル機器のESD保護(静電気対策)に適した双方向TVSダイオードアレイ「SP1333」シリーズを発表した。逆並列構造のダイオードにより、データ回線の対称ESD保護を提供し、最大±30kVまで対応する。
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