XPPowerは、安定化出力対応のAC-DC電源「LCW」シリーズを発表した。組み込み産業用電子機器や一般家庭用機器などに適した電源で、15Wから320Wまでの出力レベルに合わせた9モデルがそろっている。
XPPowerは2021年9月、安定化出力対応のAC-DC電源「LCW」シリーズを発表した。組み込み産業用電子機器や一般家庭用機器などに適している。既に、同社および代理店、地域販売店にて販売を開始している。
ラインアップは、「LCW15」「LCW25」「LCW35」「LCW50」「LCW75」「LCW100」「LCW150」「LCW200」「LCW320」の9モデル。15〜320Wまでの出力レベルに合わせて選択できる。
いずれもEN 55032クラスBの伝導ノイズ、放射ノイズに対応している。また、一体型コネクターカバーを採用しており、設置後の安全性を高めた。
入力電圧範囲は85〜305VACで、100〜277VACの公称入力に適合。150W、200W、320WモデルはActive PFC(力率改善回路)を搭載した。公称出力は出力レベルに合わせて3.3〜48Vとなっており、全てのモデルで±10%のユーザー調整が可能だ。動作温度範囲は−30〜+70℃で、+50℃での最大定格出力から70℃での60%出力までリニアにディレーティングする。
また、320Wモデルは一体型の温度制御冷却ファンを搭載しており、騒音を低減する。その他のモデルは、対流冷却方式を採用している。
待機時消費電力は0.3W未満。出力短絡保護機能や過電流、過電圧保護機能を標準搭載する。入出力アイソレーションは4000VAC、入力―グラウンド間アイソレーションが2000VAC、出力―グラウンド間アイソレーションが500VACとなっている。
全モデルで「UL/EN 62368-1」の安全認証を取得しており、35〜150Wモデルは「EN 60335」認証も取得した。主な用途として、補助電源やセキュリティ設備、照明制御、スマートホームなどを想定するが、最高5000mの高度で動作可能なことから、多様な環境、状況で使用できる。
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