STマイクロエレクトロニクスは、車載用高効率G級オーディオアンプ「TDA7901」を発表した。G級用パワースイッチングバックコントローラーを内蔵し、車載インフォテインメントシステムのハイレゾオーディオに対応する。
STマイクロエレクトロニクスは2022年4月、車載用高効率G級オーディオアンプ「TDA7901」を発表した。ヘッドユニット、スマートコックピットシステム、外部アンプといった車載インフォテインメント(IVI)システムのハイレゾオーディオに対応する。2022年後半の量産開始を予定しており、1000個購入時の単価は約7.90米ドル。パワーSO36パッケージで提供する。
TDA7901は、「通常の視聴でD級に迫る効率を提供しつつ、ハイレゾオーディオ特有の滑らかなアナログサウンドを再生できる、車載用オーディオアンプ」(同社)という。G級用パワースイッチングバックコントローラーを内蔵しており、オーディオ信号レベルに合わせて、ブリッジ接続負荷(BTL)パワー段の電源電圧を自動で最適化できる。
また、複雑な電源電圧調整回路や部品が不要で、システム全体のサイズと重さを削減できる。従来のA級、B級アンプと比べて電力損失が低く、ヒートシンクの設計自由度も高い。
I2Sデジタル信号入力と4チャンネルのBTL出力を備え、最大で4×43Wのオーディオ出力が可能。帯域幅は最大80kHz、電源電圧範囲は4.5〜18.5Vで、ハイブリッド車の急激な電圧変動やアイドリングストップにも対応する。
I2SまたはI2Cを利用したリアルタイム負荷電流検出機能など、診断機能を搭載するほか、デジタルインピーダンスメーター(DIM)により、スピーカーなどの負荷インピーダンスを検出できる。これにより、アラート発生器や車両接近通報装置(AVAS)など安全関連アプリケーションのASIL-A認証をサポートする。
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